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tezomeya日記

出張ワークショップ

12月2日は久しぶりの出張ワークショップ。
京都市内の梅小路公園でサフラン染め教室をやってきた。

京都市都市緑化協会さんと
みどりクラブさんの共同イベント。

みどりクラブは、梅小路公園の花壇をはじめとした
いくつかのガーデン植栽の管理・運営をされている
完全ボランティアの素晴しいガーデニング集団だ。

5年ほど前にお声をかけていただいてからボクと番頭も
及ばずながら参加させてもらっている。
なにせ、ほら、店主はとてつもなく植物オンチですから。
みどりクラブさんに入会して植物の勉強に、と。

その割には忙しさにかまけて完全に幽霊部員と
化しております。部長さん、本当にすみませんm(__)m。

さて、このみどりクラブさん、緑化協会と共催で
毎年この時期に染め体験教室を行っておられます。
今年で三回目。

毎回ボクも染め指導でお手伝いさせてもらってる。
今回は、貴重な貴重なサフランのめしべを使った染め。

ご存知の方も多いと思うが、サフランのめしべは
いわずと知れたレアハーブ。現在生産量が少なくて
現地のスペインでも高騰しているとか。

で、今回染料にするサフランはみどりクラブさんの自前。

この日の為に会員の皆さんが球根から育ててめしべを
収穫して、皆で持ち寄った3000本。
ひとつの花から3本しか取れないんだよ、このめしべ。
3本取れるってのも面白いけどね。
1本のめしべが成長とともに三叉に分かれるそうです。

30人のワークショップだったから、ひとり100本。
このくらいの量です。

重さにしてだいたい0.8gくらい。
これで20gのストールを染める。

少ないです・・・、貴重です・・・。
1本たりともムダにはできませんです。

今回のようなむちゃくちゃ少ない染料で
染色するには消毒用アルコールを
使って抽出すると色が出やすいんですよ。

今回は、その消毒用アルコールと煮出しをあわせた
染め方。ご家庭でもカセットコンロで手軽にできる
方法にアレンジして、だいたい2時間くらいで
染めてみた。

染め作業しながらアルコールやお酒の話、植物の話、
色の話、ハーブとお薬の話、サフランの話なんかを
して、皆さんと楽しく過ごしてるうちにこんな
キレイな黄色に染まりました。

みんなでワイワイ染めるのって、ホント楽しいよね。

この日の前日も講義でたまたま紅花染めワークショップ
を学生20人くらいとした。

色が染め上がっていくさま、モノが出来上がっていくさまを
大勢で確認していく作業って、なんだろう、
すんごいわくわくする。

1~2時間くらいで出来上がるものだから、
正直そんなフクザツなものや手の込んだものはできない。

でも、どんなに単純なものでも、「モノ」が作り
あげられる過程ってのは、必ずスリリングだ。

それを大勢で共有する作業。楽しくないわけが無いよね。
ワクワクしないわけ無いよね。

ホント好きです。大勢のワークショップ。

準備はすこし手間かかるし
指導担当はテンションあげあげで
臨まなきゃだから意外と疲れるんだけど、

それでも有り余る楽しさがあります。

「先生、しゃべってばかりでつまらないでしょう」
って参加者の方に言われたんだけど、

いえいえ、全然そんなことないですヨ。

手を動かさないのにモノヅクリのスリルを
味わえる貴重な時間なんです、これ。

みどりクラブさん、緑化協会さん、
ホントありがとうございます。

また来年もやりましょうね。

来年のネタ探します、はい。

手染メ屋 https://www.tezomeya.com/

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