メールマガジン

2013年7月

皆様

いつもありがとうございます。手染メ屋の青木でございます。

さて、梅雨も早めにあがって本格的な夏到来!
まぁ、あたりまえですが、暑いですな。

さてさてそんな暑さとは全く関係のないお話を一席。

先日、ある番組のご取材を頂きまして、そのインタビューの中での
ちょっとしたややこしい話が今日のネタでございます。

番組のディレクターさんがインタビュアーさんをしてくださいまして、
いろいろ僕に質問をしてくださるのですが、その中で、
「青木さんは本当に素材や染料などに一方ならぬこだわりをもってらっしゃるようですが・・・」
とふって下さったんです。
そこで、僕は
「いや、全然こだわってなんていませんよ」
と、胸を張って申し上げました。

はい。ボクは全然こだわりなんて持っていません。
そもそも、モノ作りに「こだわり」など存在しないのです・・・・・・

・・・・とマクラは後にして、本題のお知らせコーナーです!

今回は久方ぶりのイベントワークショップ、ワークショップ付展示会、
夏休み告知、そして小さな小さな番組放映のお知らせです。

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◎―今回のワークショップは緑染めです!―◎

★伝統色のワークショップ2013第二回
  ~葛(くず)の緑染め~

  ●日時: 2013年7月27日(土) 13時スタート 約4時間
  ●場所: 手染メ屋
  ●費用: 3,150円(染めアイテムは別)
  ●人数: 7名(定員になり次第締め切り)

詳しくはこちら↓
https://www.tezomeya.com/etc/dentou13-02.html

今回は緑染めです。
草木染めでは難しいとされる緑を1つの染料で染めるやり方です。

山崎青樹さん(最も著名な現代の草木染め研究家)が発見・改良
された手法でして、その方法をそのまま拝借いたしまして
皆さんと一緒に実践してみたいな、と。ハイ。

ですので、伝統色のワークショップと言いながら、手法に関しては
実は最近完成された染方法です。

染め方法自体はものすごく変わった方法、というわけではないんですけど
そもそも緑が1つの染料で染まること自体が実はフシギでして、
昔は緑を出すためにいろいろな工夫をしていたことなども含めて
そのあたりのお話しを交えながら楽しくわいわい染めたいと思います。
定員7名、恒例のお申込順で締め切ります。
ご興味おありの方お早めにお申込くださいね!

詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.tezomeya.com/etc/dentou13-02.html

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◎―神戸のおしゃれなギャラリーにTシャツが並んでいます!―◎

★『TEZOME ~手染メ屋と野村春花の手染め展』

・日時:2013年7月13日~29日
・場所:room (神戸市須磨区)

詳しくはこちら↓
http://blog.olior-life.shop-pro.jp/?eid=935791

オリジナル家具やオーダーメイド家具を扱うライフスタイルギャラリーroomさんで
手染メ屋のアイテムと野村春花さんのアイテムが同時展示されています!

また、7月28日(日)13時スタートにてroomさんで紅花染めワークショップを
開催します!
お近くの方、是非是非お立ち寄りください。ワークショップも早い者勝ちです。
よろしければ是非ご参加いただければと思いますm(__)m

詳しくはこちら↓
http://blog.olior-life.shop-pro.jp/?eid=935791

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◎―夏休みのお知らせ―◎

今年も夏休みをいただきます。

お休み: 8月7日(水)~8月12日(月)

お盆の前にお休みを頂きます。

長々と休んでしまい申し訳ありません。
山ごもりしてまいりますm(__)m

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◎―関西ローカルのミニミニ番組で本日放映されます―◎

★朝日放送「ココイロ」に出演します。

  ●放映日時: 2013年7月16日(火)
         PM19:00~19:02

番組HPはこちら↓
http://asahi.co.jp/kokoiro/backnumber/20130715.html#jumpTuesday

本日ですが、2分の短い番組で当工房が放映されます。
今月末に行います緑染めが紹介されると思います。
まだ見てないので、ええ・・。
もしよろしければチラッとご覧いただければと思います。

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・・・・・・・・・・マクラの続き

この話しは時折する内容ですし、ほかの方もよくおっしゃることですので
ご存知の方はごめんなさい。

「こだわる」を辞書でひいてみましょう。

書いてあるのは、だいたい
「些細なことに気をとられる様」
「難癖をつける、けちをつける」
などと書いていますね。

そうなんですよね。「こだわる」って、あんまり良い意味じゃないんですよ。本来。

でも、よく「こだわりの逸品」とか「食材にこだわった一皿!」とか、
今はよい風に言われますよね。

例えば、自分の話で恐縮ですが、手染メ屋では染液に染めアイテムを入れて火をかける時に
火加減は、だいたい1分につき1度ずつ温度が上がるようにコントロールします。
染めのアイテムやその分量によって染液の量が違いますので、当然毎回火加減も
変わります。その都度火の調節をするのです。
そうやって、染め工程の条件を単一化することで、できるだけ毎回同じ色に仕上がるような
工夫をしています。

じゃぁ、1分につき1.5度上がったらだめなのか?
はい。一応だめです。ただ、それでどの程度色が変わるか、というのは
その場合その状況によってまた変わってきます。
意外と大丈夫な場合もあるでしょう。
ですが、これを守り続けることで、ファジーな天然染料を少しでも同じ
仕上りに近づけることができるのです。

これを、ウチの工房の工程などを知らない方(すなわち工房の身内でない方)が聞くと、
「そんな細かいところに(些細なことに)気を遣ってるんですね・・」
と言われることがあります。
僕たち作業者から見たらごく当たり前の事なんですけど、
作業工程やその意味をご存じない方から見ると、「なんでそんな些細なことにまで気を遣うの?」
になるんですよね。
すなわち「そんなことにこだわってまでして作ってるんだ」という、
逆説的な意味に使われるようになったのでしょう。

これが、今の「こだわり」といういい意味らしく使われている所以ですよね。

これ、現場や作業を知らない方が事情を知らずに「そんなことにまでこだわってるんだ・・」と
感想めいて述べるのにはまだいいんです。

でも、例えば、料理屋さんが自分で
「ウチは素材にこだわってます!」
と言うと、これは大変におかしなことです。
だって、料理をするときにその素材の良し悪しに気を遣うのは当たり前の事じゃないですか。
全然些細なことじゃないです。
とてもとても重要なことですよね。
こだわりなんかじゃないです。

「ひとつひとつこだわりの手作業で・・・」
などと言う言葉もおかしいです。
だって、そのプロダクトを仕上げるには、手作業でないとできない、と
作り手が考えおよんだからそうしているのですよね。
これも、「取るに足らないこと」では全くないはずです。

なので、手染メ屋では、まったくこだわりなど持っていません。
「こだわりのモノ作り」などと言われても、全否定しております。
だって、温度管理も、染料のチョイスも、染める生地のクオリティも、
全て当たり前のことですから。そのすべての要素が絡み合って、
僕の大好きなかわゆいTシャツが出来上がってるんです。
ひとつも些細なことなんてありません。

・・・と、そんなことを、インタビューのなかでガガガーッとしゃべくりました。

ディレクターさん、一応感心した面持ちをしてくださって、
「なるほど!それはそうですよね!失礼しました。
ただ、今回は2分の短い番組なので、とても興味深いお話しだったのですが、
今回は割愛させて頂きますね^_^;」
と丁重にお答えくださいましたとさ・・。

番頭がその後一言。

「あなたはなんでそんなにいつも『こだわる』って言葉にこだわってるんですか?」

あ、はい・・・。きわめて正しい言葉の使い方でございますm(__)m

・・・・・・・・・・以上、いつもながら長々と申し訳ありません。
4点のお知らせでした。

夏本番、手染メ屋の吊オガT、皆さんが思っているほど厚手じゃないですよ!
是非この季節もかわいがってくだささいませ!

追伸その1
昨年から手染メ屋のfacebookページをはじめてます。
まだよく使い方が分からないのですが、これも
勉強しながらちょっとずつカッコよくしていきたいと思います。
もしよかったら「いいね」してくださると嬉しいです。
http://www.facebook.com/tezomeya
店主も個人でやってます。最近はブログよりもこちらで
ぶつぶつ言ってます。ちょっと覗いてやって下さいm(__)m。
http://ja-jp.facebook.com/people/青木正明/100004415552857

追伸その2
時々手染メ屋お知らせメールをお送りさせていただいて
おりますが、ご迷惑でしたらこのままご返送くださいませ。
以降、当方からのメール送信はご遠慮させていただきます。

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天然色工房 手染メ屋

店主 青木正明

〒604-0983
京都市中京区麩屋町通夷川上る笹屋町456-2F

TEL&FAX 075-211-1498

https://www.tezomeya.com/

※日曜、第二・第四月曜定休です

★facebook 手染メ屋
http://www.facebook.com/tezomeya

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