2014年11月

皆様

いつもありがとうございます。
手染メ屋の青木でございます。

今年は少し寒くなるのが早いような気がします。
いや、これが本来の秋の風情かなとも思いますが。
京都の北のほうはぼちぼち紅葉がはじまったとのこと。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?

話しは変わりますが、先日の体験教室でのこと。
ご参加いただいていた方が
「なぜ草木染めって、“草木”ばかりなのでしょうね」
と、何気なくおっしゃったんです。

前後のお話をしますと、このタイミングの少し前に
植物だったらどんなものでも色を持ってるんですよ、
いや植物に限らず生き物だったらなんでも色があるんです、
なんていう話をしたんです。
もちろん、ぽわぁんとした話ではなく、ちゃんと
・染料とは?という定義
・或る物質が染料となるための性質
・その性質の詳しい解説
あたりをして、その上で、染料になる物質は生物の体内に
多数含まれている、っていう話をしたんです。

そうしたら、その方は、
「同じ生き物なのになぜ動物で染めないんでしょう?」
という、至極まっとうな疑問に気付かはったんですね。

そこで、当方はすかさず答えました。
「それはですね・・・・・・

・・・・とマクラの続きは後半に廻しまして、
今回はお待たせのイベント情報2件と簡単な新作情報です!

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◎―秋冬受注内覧会を東京で開催します!―◎

●催事名:2014年秋冬新作内覧会
●期間: 2014年11月14日(金)~16日(日)
●場所: 新宿 京王プラザホテルの1室
※ホテルの部屋番号は14日に手染メ屋HPにて告知いたします。

詳しくはこちら↓
http://www.tezomeya.com/ja/column/2014fw.html

ギリギリになってしまい申し訳ありませんm(__)m
前回のDMでもお伝えいたしました通り
2014秋冬の受注内覧会を開催致します!
今回はちょっと趣向を変えて、ホテルの一室をお借りしての
サンプルをご覧いただいての受注内覧会とさせて頂きます。

金曜日は18時~21時、
土・日は終日10時~20時
にて、番頭および店主が部屋におりますので
お好きなお時間にお越しいただければと思います。

詳しくはこちらをご覧ください↓
http://www.tezomeya.com/ja/column/2014fw.html

どうぞ皆様のたくさんのお越しをお待ちいたしておりますm(__)m

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◎―ちなみに秋冬新作は・・・―◎

★レディスのすっきりかわいいショートコート!
★ストライプ起毛の柔らかネル素材でレディスロングシャツ!
★同じ素材でレディスゆるやかパンツ!
★打ち込みしっかり生地でシンプル5ポケットパンツ!
★吊天竺でかわいいメンズヘンリーネックカットソー!

・・・すみません、前回DMでお伝えしておりました
メンズマウンテンジャケットは今シーズン見送りました。

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◎―今年もやります天然の口紅作り!―◎

★伝統色のワークショップ2014 第一回
~山形の国産紅花による笹紅(ささべに)色
~古来の口紅を作ろう!~

●日時: 2014年11月29日(土) 13時~17時
●場所: 手染メ屋
●費用: 5,400円(染め材料など全て含む)
●人数: 7名(定員になり次第締め切り)

詳しくはこちら↓
http://www.tezomeya.com/ja/workshop/etc/dentou14-01.html

今年も山形から紅餅が届きました!
この紅餅を使用して、今年も“紅”を作りたいと思います。

合成の化粧品が出来るまでのキレイな赤の化粧品は
全て紅花だったんですよね。

現在でも老舗の紅屋さんが秘伝の方法で本紅を
作ってらっしゃいます。

で、今回も手染メ屋でその秘伝の紅を作ってみよう!
という身の程知らずなイベントです。

このワークショップでは、紅花の染め方も解説しますし
紅花全般の知識を身に着けて頂けること請け合いです。

ワークショップの詳しい内容は以下のページで
お知らせしております。

ご興味おありの方、是非ご参加いただければと思います!

http://www.tezomeya.com/ja/workshop/etc/dentou14-01.html

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・・・・・マクラの続き

「草木染めが“草木”ばかりなのは、
草木が鳴かないからですよ、たぶん。」

と、当方お答えしました。

これ、じつは当方も天然染料を使い始めたころ、
すこし不思議に思ったことなんです。

厳密に言うならば、草木染めには草木以外も使います。
有名どこで言うと、虫ですね。虫と言ってもコチニールや
ラックといったカイガラムシでして、毛虫やコガネムシの
ような“いかにも虫”なものではないですが。
ラックやコチニールのようなカイガラムシはとてもきれいで
寒々しい赤に染まるものが多いです。

また、今一つ有名なのは当工房でも時々ネタにさせて頂く貝紫。
国内であればアカニシという貝の内臓の一部できれいな紫色に
染め上げます。

ですが、逆に言うと染料として使う動物はこのくらいでして、
哺乳類や爬虫類といったいかにも動物なものは使いません。
いや、当方が知らないだけかもしれませんが、少なくとも
昔の文献をこれまで調べていて目にしたことはありません。

彼ら哺乳類や爬虫類の体の中にも、おそらく染料になる
物質はたくさん入っていると思うんです。

例えばカナリアの黄色。あれはカロテノイド系のルテイン
という
れっきとした染料です。梔子なんかにも入ってます。

おそらく煮炊きしたら絹などは派手な黄色に染まるでしょう。

例えば私たち人間のカラダの中にも色素があります
一番多いのは血液の赤の元、ヘモグロビンですね。
ヘモグロビンは水に溶けにくいですが、水温を上げて溶解度を
高めたり、ちょっとややこしい話になりますけど加水分解で
ヘム構造の部分だけにしてあげれば十分使えると思います。
ちなみに、ヘモグロビンって葉緑素に構造が良く似てます。
葉緑素も加水分解でヘム構造っていう部分だけにしてあげると
緑の色素になるんですよね。ウチの工房で時々染めてます。
話しがそれましたが、次に私たちのカラダで多い色素は、
たぶんビリルビンだと思います。アザを作ってしまった時の
黄色や尿の黄色の元です。
このビリルビンから大便を着色する黄土色の色素もできます。
他にもいろんな色素が存在するでしょうし、たぶん、私たちは
赤プラス黄プラス他の色が混じって、くすんだオレンジ~赤茶に
染めることができるのではないでしょうか。

こんな風に、大なり小なり動物すべてに
色素があるはずなんです。
なのになぜ染めに使わないか、それは、たぶん、
動物は鳴き叫ぶからだ、と思うのです。

ウチの工房では毎日植物を煮炊きしていますが、
もし、植物が鳴く生物だとしたら、たぶん、毎朝毎晩
その鳴き声にさいなまされて仕事にならないと思うんです。
「あつぃ~!」とか「やめてぇぇぇ!」とか。
あ、いえ、日本語のわけないですね。
それでも、「ギャーっ!」とか「ブジューーーッ!」とか
煮炊きするたびに鳴かれたら、気の弱い当方はおそらく
仕事できないと思いますし、少なくともお客様が服を
ゆっくり見て下さる隣ではとても作業などできないでしょう。
お客様もそんなところにはまず来店して下さらないと思います。

昔の人たちも、そんな気ぃ悪い経験をしながらわざわざ動物を
使わなくても、鳴かない植物があるんだから、
それで染めればいいじゃん、と。
そんなことなのではないか、と思うのです。

もちろん動物を煮炊きすると脂とか出てややこしいですけど、
それは植物でも同じことが言える染料があります。
例えば五倍子などはアブラムシの卵が入っているので
結構脂っこい染液になります。
やっぱり、騒ぐか騒がないかが重要なのではないか、と。
そう思うのです。

小学校の時に稲刈りの実習は必ずあるけど、鶏さんや豚さんの
実習はないですよね。これもたぶん同じ理由かな、と。
稲刈りするときに、稲が「いてぇぇ!」
(だから日本語じゃ無なくても・・)とか鳴き叫ぶような
生物だったら、たぶんこの実習もなかったはずですよね。
豚さんの実習がないのと同じように。

などと、ご参加いただいた方たちとお話をしたのでした。

だからなんだ、というわけではないです。
ただ、モノの見方って、均等に見ているようで全然
そんなことないよね、バイアスかかりまくりですよね、
という、みもふたもない、オチにもならないオチで
終わりました。

後味が良いのか悪いのかよくわかりませんが、
この仕事をしていて、時々そんなことを
考えたりするのです。
そして、こういったことも含めて、モノ作りって、
周りの事象をできるだけリアルにとらえることが
とても大切だな、とも思うのです。

・・・すみません、結局ただの与太話ですが(笑)。

以上、2点のお知らせでした。

週末の東京での内覧会、是非是非たくさんのお越しをお待ちいたしております!

秋冬新作アイテムよろしくお願い致します!
(まだできていませんが・・)

追伸その1
昨年から手染メ屋のfacebookページをはじめてます。
もしよかったら「いいね」してくださると嬉しいです。
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追伸その2
時々手染メ屋お知らせメールをお送りさせていただいて
おりますが、ご迷惑でしたらこのままご返送くださいませ。
以降、当方からのメール送信はご遠慮させていただきます。

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天然色工房 手染メ屋

店主 青木正明

〒604-0983
京都市中京区麩屋町通夷川上る笹屋町456-2F

TEL&FAX 075-211-1498

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※日曜、第二・第四月曜定休です

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