2018年4月

皆さま

いつもありがとうございます。tezomeyaの青木でございます。

ときおり肌寒さを感じながらも春めいた日差しが続く市内の御所南。
tezomeyaでは先週より柿渋染めも再開致しました。

屋根に上がってお日さまを背中に浴びながら染め物を広げていると、太陽って本当にすごいよな、と改めて感じます。
遥か一億五千万キロメートルの彼方から届けられる直射日光を30分か40分そこら浴びてるだけで、この季節でも既に汗が噴き出てくるわけでして、
こんな大量のエネルギーを無償で刻々と頂ける環境って、すごいな、と。

そして、もし当方の皮膚に葉緑素が宿っていれば、この日光のおかげで光合成ができて一気にブドウ糖を作って自分のエネルギーに出来るだろうに。
そしてブドウ糖消費してもりもり元気が出てきて、日光の下で何時間でも柿渋染めが出来るだろうに。
でも、残念ながらそんなものを持ち合わせていない自分は汗をかくくらいの反応しかできないなんて・・。
あぁ、俺達って何と光を無駄遣いする生物なんだろう、と思ったりするわけであります。
汗の分量に関しては店主がただ汗かきってこともありますが、まぁそんなことを考えながら柿渋染めを楽しくさせて頂いております。

そうそう、理科っぽいお話しと言えば、最近一気に読んだ本がありました。
「ラプラスの魔女」という、東野圭吾さんの小説です。
2015年に刊行された本らしいので、既に読まれたことがおありの方もいらっしゃるかと思います。

当方、そんな小説好きではないですし東野圭吾さん好きってわけでもないのですが、
先日、朝刊の書籍広告でこの題名が目に入った途端・・・・

・・・・とマクラは後述に譲ると致しまして、本日は春夏の2大イベントのお知らせとワークショップ他のお知らせです!

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◎―東京での春夏内覧会が金曜日からスタートします!―◎

『tezomeya春夏内覧会 at 新宿京王プラザホテル』
●日時: 2018年4月20日(金)~22日(日)
●場所: 新宿 京王プラザホテルの一室

※お越し下さる際はホテルのロビーから部屋番号宛に内線電話頂くか、店主携帯にお電話下さい。
※部屋番号は20日(金)15時以降にHPトップページ、ブログページ、facebookなどでお知らせいたします。

↓↓詳しくはこちら↓↓
http://tezomeya.com/jpblog/2018/04/16/collection/

毎年秋冬で開催しておりますホテルの一室を使っての受注会、今年から春夏もやります!

今シーズンの新作は4つ!
人気の和紙混素材ブラウスシャツをはじめこれからの季節に扱いやすいものばかりです。
紹介ページにいくつか画像を掲載しております。

また、恒例のお値打ち品もお持ちいたします。
お値打ち品は“持ってけドロボー”状態ですので売り切れ御免です。

皆様のご来場、心よりお待ちいたしております!

↓↓詳しくはこちら↓↓
http://tezomeya.com/jpblog/2018/04/16/collection/

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◎― 今年も名古屋高島屋さんにうかがいます! ―◎

『大京都展』
●日時:5月9日(水)~15日(火)10時~20時
●場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ10階催事場

昨年に引き続き、今年も名古屋高島屋さんの京都物産展に呼んで頂けました!
この「大京都展」は、京都の名だたる老舗さんが出るので著名な催事です。
そんなお仲間に今年も入れて頂けて恐縮至極です。
美味しいお菓子屋さんやお漬物屋さんがたくさんいらっしゃいます。
是非京都を体験しにいらして頂ければと思います。
そして、ついでに、ついでで結構ですのでどうぞtezomeyaものぞいて頂ければ嬉しいです!

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◎―京都の無印良品さんで色のお話しします!―◎

『色ってなあに? 色と光と目の話』
●日時:2018年5月19日(土)11時スタート、13時半スタートの2部制
●場所:イオンモールKYOTO2階 無印良品様イベント会場

↓↓お申込・詳細はこちら↓↓
https://www.muji.com/jp/events/12371/

無印良品 イオンモールKYOTO店様で恒例になっているtezomeyaのワークショップですが、
今回はお話しイベントをさせて頂きます!

内容としては、3月にtezomeya工房内で開催しましたイベントの簡易バージョンです。
今回は無印良品さんのご厚意でなんとご参加無料です!

早くも残り席が少なくなっていますが、もしよろしければ是非ご参加お待ちいたしております!

↓↓お申込・詳細はこちら↓↓
https://www.muji.com/jp/events/12371/

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◎―5月に貝紫のワークショップを開催します!―◎

昨年の9月に開催して、時期を見誤ってしまったためにうまく染まらなかった貝紫ワークショップのリベンジを開催いたします!
ちょっと先ですが、日程は5月26日(土)の予定です。

これまで通り、染めるだけでなく食べても美味しいイベントも併せて開催します!

募集は来月連休明けあたりからの予定。
facebookと来月のメルマガで詳細含め告知スタート致します。

ご期待下さい!

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・・・・マクラの続き

話の内容や書評の確認もせず、その場ですぐamazonポチッとしてしまいました。
だって、どう考えてもこの表題、「ラプラスの魔物」が元ネタですもんね。

ラプラスの魔物・・・
ご存じの方もいらっしゃるかとは思いますが、一応素人なりに解説しますね。

17世紀末にニュートンが発表した「万有引力の法則」は、当時の科学会にとってそうとうな衝撃だったそうですが、
何十年の時を費やしながら、18世紀には西洋世界の物理学で最も重要な法則であると認められていきます。

万有引力の法則って、
1.質量を持っているものは全て引きあってる
2.その引きあっている力は、お互いの質量の掛け算に比例して大きくなる
3.ただし、その引きあう力は、お互いの距離の二乗に反比例しながら小さくなる
ですよね。
簡単に言えば、形あるものは全て引きあっていて、そのお互いの質量が大きければ大きいほど強い力で引き合うけど、その二つが離れていれば離れているほど力は弱くなる、ってこと。
そして、その計算式もニュートンは一緒に発表しています。

だから、実は私達人間同士だって、机の上にあるボールペン同士だって万有引力で引っ張られてるんですよ。
ではなぜくっつかないのか?
それは、くっつくにはあまりにお互いの距離が遠すぎるからです。
例えば、50kgの体重の人間同士が、2cm角くらいの磁石が引っ付くくらいの力で、ひゅっとくっつくには、計算するとお互いの距離が0.3mmくらいでないとだめなんです。
ちなみに、このお互いの距離ってのは、お互いの物質の重心の距離です。お互いの表面、すなわち肌と肌の距離ではないです。
なので、人間同士のお互いの重心の距離が0.3mmっていうことは、二人がほぼ合体してないといけないわけで、現実では不可能。
だから、私達が万有引力を体感できるのは、残念ながら私達と地球との間にある重力くらいです。

・・・話がそれました。元に戻します。
17世紀末に発表されて18世紀になってやっと浸透したニュートンの万有引力の法則はつまるところ、宇宙に浮かぶ星から地球上の物質、すべての“モノ”に対して有効なんだというように理解されます。
世界の万物は全てニュートンの万有引力の法則に成り立って動いている、そんな風に科学会で認識さるようになります。

そんな時代を経た19世紀の初頭、フランスの著名な学者さんが、面白いことを言いだします。

「私達の世界のすべてのものは全て万有引力の法則に従っているんだよね。
じゃあ、もし、今この瞬間に宇宙にあるすべてのものの“質量”と“位置”と“動いてる方向と速さ”が全てわかるようなナニモノかが居て、
そのナニモノかが万有引力の法則を使って計算すれば、今から、どの物質が、どの位置にいてどんな動きをしてるかと言うことが全部わかる、ということだよね。
すなわち、そのナニモノから見れば、未来は全て決まっていて未知なるものではない、と言うことになるよね!」

これを言った方が、ピエール・シモン・ラプラスさんという人でして、
このラプラスさんがたとえで言った“ナニモノ”が、後に「ラプラスの魔物」(英語でLaplace’s demon)と名付けらるようなったんです。

これって、自然科学や理科的な考え方で言うところのいわゆる「決定論」の代表的な考え方です。
結局、私たち人間は、一度に認知できる情報の種類と量が少なすぎるから「未来は予測できない」と勘違いしてるだけで、実は全ては決まっているはず。
極論すれば、宇宙ができた時に生まれたすべての物質(素粒子たち)の数と質量と速さとその方向が決まった時点で、全ては決定しているはず。
どこにどんな星が出来るのか、地球の表面でいつどのような生命が生まれるのか、今晩の皆様の夕食の献立はなんなのか、ワタシとカレはいつ結婚するのかしら・・・。
そんなことも全て、実はもう最初っから決まっているんですよ!
という、因果的決定論(完全決定論)という考え方のひとつのたとえとして有名なお話しです。

だから、例えば、サイコロを振る時でも、
・サイコロの質量
・手からサイコロが投げ出されるときにどの面がどの方向を向いているのか
・投げ出される速さと方向
・投げ出されるときにサイコロにかかる回転力
・地面までの距離
・地面とサイコロの弾性反発率
・空気の抵抗率
あたりが、サイコロを振るときに瞬時にモニターできて瞬時に計算できたとすれば、サイコロが落ちて目を出す前に、どの目が出るか予めわかる、ということです。
実は、サイコロの目でさえ確率では全くなく、予定されている現象だ、ということになるんです。

当方、昔学生の頃にラプラスの魔物の事を知ったときに、
「あぁ、オレが昔からなんとなくもやぁって思ってた事って、これだったんだ♪」
と目からうろこが100枚ぐらい落ちた記憶があります。
それからというもの、何をしていても、「結局は決定論的に決まってるんだよね・・」的な考えを応用してしまっています。

テストの点数が低かった時でも、会社員時代に上司にこっぴどく叱られても、若かりし頃彼女に振られた時も、全て、ラプラスの魔物のせいにして、
「俺のせいじゃないよね」と慰めたものです(笑)。

これは今の当方の仕事にも否応なく影響しています。
天然染料を扱うときに、相手が自然のものでも、染め色に関与するパラメーターは有限個(種類)であって、そのパラメーターをできるだけ多くできるだけ正確に認識して、
しかるべく計算していけば、染め色は予想できる、と言う考えに陥っているきらいがあります。
もちろん当方はラプラスの魔物ではないので、現実にすべてを計算できるなんてこれっぽっちも思っていませんが、
ラプラスの魔物に1%でも近づけられれば、より精度の高い、そしてより落ちにくい、より目指すべき古代の染め色に近い色が染められるのではないか、と考えているふしがあります。

社会でもまれるにつれ色々不条理なことをいくら経験しても、
科学の分野で言えば量子力学を少しだけかじって物事は確率論的にしか予測できないということを知識としてフワッと知っても、
それでも、未だに当方はラプラスの魔物に憑りつかれたまま生きている古い人間・・・。
そんな感じです。
そうです。夢の無いつまんないおっさんなのです。

そんな状況で、突然新聞に「ラプラスの魔女」とくれば、そりゃもう、瞬時のうちにamazonで注文するに決まってるじゃないですか。
これも、ラプラスの魔物が、当方にポチッと押させてるわけです。決定論的運命です。ねぇ。

で、届いた「ラプラスの魔女」は、まぁ、面白かったです。
これから読まれる方もいらっしゃるでしょうし詳細な解説は避けますが、確かにラプラスの魔物が主題のひとつでしたし、
当方が不勉強の為全く知らなかったナビエストークス方程式に関する知識も得られましたし(仕事と生活には何の役にも立ちませんが)。

この小説、5月には映画化されるのですね。
広瀬すずさんと桜井翔さん主演で。
おそらくいくつか超常現象的な表現が必要になると思うので、それをSFXの苦手な日本の映画陣がどうされるのか、楽しみに見に行こうと思います。

まぁ、ただ、お話しとしては面白いのですが、こうやって小説で書かれると、「そんな奴はおらへんやろぉ」とこだまひびき的突っ込みをしてしまうところ多しでした。
自分は憑りつかれているのに、せっかく小説で取り上げて下さっても、外から見ると、ラプラスの魔物さんはいないですよねぇ、的な感覚です。おかしなことに。

そしてこれは、普段仕事や染作業で、当方が新しい染色方法の仮説や仕事の段取りの仮説を鼻息荒く唱えたときに、「そんなにうまくいくかねぇ・・」と番頭やスタッフに遠い目で見られることと同じ感覚なんでしょうね。

やっぱりラプラスの魔物さんは、いないんだろうと思います。憑りつかれてはいますが。
小説の中だけにとどめておこうと思います(笑)

・・・と今回も全く染めに関係ない長話ですみません。
いずれにせよ春本番!tezomeyaますます頑張ります。

引き続きtezomeyaを何卒宜しくお願い致します!!

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