tezomeya ブログ
気になった判決
ちょっとまじめなお話
「私大の入学金全額返金! 京都地裁の判決」
今日の朝刊で見ました。びっくりしました。
受験生とその母親達数組が、合格したが入学しなかった
大学を相手取り、納めた入学金と授業料全額を返金
するよう訴訟を起こした裁判に全面勝訴したそうです。
これ、おかしいと思いません?
確かに「入学しない大学になんでお金を払わないといけないの!?」
大学側が続けていた悪しき慣習に一石を投じた!
っていうのはゴモットモなんですが、じゃぁ、
「なんで入りもしない大学を受験するの!?」って言われたらどうするんだろ?
「だって滑り止めに受けるのって良くやることじゃん」
これも慣習ですよね。
多分、これまでは二つの慣習が微妙なバランスで
うまいこと成り立っていたんだと思う。
でも今回の判例によって、入学金を違約金代わりに受け取ることで
入学辞退の学生減から来る収入減を補う、ということが出来なくなる訳で
大学側は何らかの措置に出るでしょう。
受験料の大幅値上げとか
授業料の値上げとか
大学同士が受験日程を申し合わせて
掛け持ち受験できなくなるようにするとか
多分、つぶれていく大学もあるでしょう。
そして、高校受験にもその余波は来るでしょう。
数十年前に一受験生だったモノとしては
この変化は、決して良い方向には向かわないのでは、と思うのです。
それとも、ボクもただの体制的なオジサンになってしまったんでしょうか…?
皆さんはどう思われますか?