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tezomeya @ アンダルシア

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2004年12月16日から2005年1月7日まで長期のお休みを戴きましてスペインの南に滞在しておりました。 仕事は別です、ハイ。申し訳ありませんが・・・。 このコーナーはその旅のご報告。スペイン、アンダルシア紀行をちょっとだけ・・・
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2005年1月13日
さてさて、もう帰国してからだいぶ日が経ってしまいました。日本から最後のアンダルシア紀行をお送りします。 今回はスペインのスーパーマーケットをご紹介。胃袋の大きいスペイン人を満たしてくれる食材売場はとにかく広いです(笑)。そして当たり前ですが置いてあるものも日本とは随分違います。

スペインは各町に市場もあり、特に魚介類などは市場の方が面白いのですがここではあえてスーパーの食材売場の様子を。「その国の文化を知るためには食べ物をあされ!」ってどっかで聞いた事があるのですが、最後は普段着のスペイン人の様子を一挙公開!


スペインといえば生ハム。売っているのはこのように足の状態で、です(笑)。もちろんブロックの量り売りもあるのですが、人気はやはりこちらの丸ごと足の方。もう、こんな風に鈴なりで展示します(笑)。ニオイもこのコーナーだけだいぶ違います。


野菜売場の赤ピーマン。でかい、でかい。で、これがしっかり香りがあっておいしいです。全ての野菜がこのようにデカイ訳ではないのですが、ピーマンやしし唐のようなものはとにかくデカイ。で赤い。そして甘くておいしい【^^】。日本でも赤ピーマン、もっと出回らないかな・・・。


お酒コーナー。すごいです。この棚、上までとずっと向こうまで、ワインとシェリー酒のみです。ウイスキーやビールはまた別のところ。まあとにかくすごい種類。スペインには酒屋はありません。すなわちどこでもワインは売ってます。そして高いワインも含めてほぼ全て縦置き。一説には消費サイクルが早くて状態悪くなる前に売れちゃうからだそうです(笑)。まあ、彼らの飲みっぷりを見てると頷けるが・・・。


グロテスクなものがだめな方はご注意を・・・。子豚ちゃんです。スペインが好きな肉は豚→羊→牛or鳥かな。とにかく豚好き。そして子豚は中でも特別です。これを丸焼きにしてパリパリの皮と柔らかい肉を楽しみます。だからこんな状態で売ってるんですね・・・。他にも皮を全部はがされたウサギとかがあります・・・。


チーズ売場。ヨーロッパは何処もそうかも知れませんがスペイン人もご多分に漏れずチーズ好き。棚いっぱいチーズです。そして日本で売られているようなプロセスチーズはほとんどありません。なんか、見てるとホント幸せになります(笑)。おいしかったなぁ、ヤギのフレッシュチーズ。


生ハムやチョリーソ(腸詰め)はここで量り売りもしています。スライサーで好きなだけ切ってもらう。チーズも量り売りOK。お国柄で、奥のお姉さんたちもおしゃべりしながらそれはそれはゆっくりと作業されていました(笑)。そして怒るお客さんはもちろん無し。いいです、のんびりしてて【^^】。

 

2005年1月3日
皆様 明けましておめでとうございます!こちらスペインのアンダルシアも無事年が明けまして正月とは思えないポカポカな陽気につられブラリブラリとのんびりお出かけしております。

実はですね、1月1日に闘牛に行ってきました! 闘牛にはシーズンがありまして、毎年3月~10月と決まっております。その期間にあちこちの都市の闘牛場で開催されるのですが、こんな1月に闘牛なんていうのはとても珍しいらしいです。 車で30分ほどのマルベージャという街での開催。でもやはりオフシーズンのため正闘牛士(マタドール)の興行ではありませんでした。ノビジェーロという、ま、言って見れば幕下の闘牛士見習いみたいな人による闘牛。でも、やはり実物は迫力満点!その雰囲気は十分楽しめました【^^】。

闘牛はこのアンダルシア地方が発祥。スペイン全土でも特に盛んな地域のですが、アンダルシア独特ののんびり、ほんわかな風潮とは裏腹にとても細かいしきたりがあります。牛が場に出てから闘牛士が退場するまでの段取りが細かく決まっており、そのルールを知っているか否かで楽しみ度合いがかなり変わります。

本日は闘牛見学報告をかねての闘牛how-toモノ。実際に闘牛体験する前にも役に立ちます、多分・・(苦笑)。

マルベージャ闘牛場入り口
チケットは右の売り場で買います。シーズンインすると、こんな込み具合ではないそうですが。席は基本的にほぼ指定席。相撲なんかと一緒でかぶりつきは結構高いです。

 

 

闘牛場の中
席は、sol(日なた)とsombra(日陰)で値段が違います。日陰のほうが高いんですよ。当たり前ですね、夏は日陰のほうが涼しいから。今回は日なたの方が暖かいので僕らは日なた席(笑)。闘牛スタートは普通5~6時、席が日なたと日陰で丁度分かれる時刻と決まっているそうです。

 

闘牛スタート
牛の登場です。今日のスタートは4時30分。時間にルーズなスペインですが、日の加減の関係から闘牛だけは絶対に時間通りにスタートします。なにせこのショーは段取りが大切。この後もそうですが、「これがスペインの国技?」と疑いたくなるほど決まりがしっかりしています(笑)。

 

カポーテで相手
牛が出てくると、闘牛士一人とその助手数人皆で相手をします。カポーテという大き目のマントを各自持って牛を挑発。これが数分続きます。この間に牛の性格や動きの癖を見るらしい。闘牛士と助手が所々で会話をしていました。お互いの情報交換をして、闘牛士の指示をもらってたのかも。

 

バンデリジェーロ登場
音楽が鳴ると銛打ち士バンデリジェーロが出てきます。彼らは闘牛士とは別。分業制です。ホントの闘牛はこの前にピカドール(騎馬の槍打ち士)も出てきますが、今日は二軍のため短縮されてしまいました(苦笑)。バンデリジェーロは数人で4~6本の銛を正面から打ちます。むちゃくちゃ危険!見ててハラハラ、良くけが人が出るそうです・・・。

 

真打登場
バンデリジェーロが仕事を終えると場は闘牛士と牛だけになります。銛を打たれた牛を相手にカポーテとは違う赤い円形の布、ムレータに持ち替えて華麗な牛さばきを見せてくれます。もう、むちゃくちゃかっこいい。あんなに近いところでなんでこんな堂々とスマートに振舞えるのか、ホント不思議です。

 

パセ
要は牛をムレータでやり過ごすことですが、これにはいろいろな技があります。ボクも細かい技名までは知りませんが、左手にムレータを持ったパセ、右手のパセ、闘牛士の体の周りを回らせるパセ・・・。怒りまくっている牛をこともなげに操ります。しかもスマートに。ノビジェーロでもこんなに綺麗なんだから、マタドールの演技を実際に見たら涙モノかもしれません。

 

そして終焉に・・・
一通りパセの演技を終えると場はクライマックスに。闘牛士は真正面から80cmの剣を牛の肩甲骨の間のわずかの急所に深く突き刺しこみます。これが一瞬の業。うまく刺すと数秒で牛が息絶えることも。スペイン語ではこの場面を「真実の瞬間」と言うそうです。

 

・・・
と、ここまで淡々と書いてきましたが、実は、ホント、牛はかわいそうです・・・。わけもわからず場に出されて、大人数人にいたぶられて、最後は剣を刺されて・・・。この牛も「真実の瞬間」では死ぬことができず助手が出てきて早くこと切れる様暴れさせてます。闘牛は牛と人間との戦い、ではないです。ただの牛殺し・・・。

 

闘牛の出来栄え
そして牛が死ぬと、その闘牛の出来栄えを主催者が決めます。写真の中心にいるのが主催者。白いハンカチが一枚見えてますが、これは「耳1個」の褒美のしるし。良い闘牛をすると、闘牛士に耳が与えられます。2枚の時は2個、3枚の時は尻尾までもらえるそうです・・・、うーん。

 

耳を切って・・
この闘牛士は良い演技をしたので耳を1個もらえました。その場で耳を切られ、闘牛士に渡されます。そして、牛も勇敢(?)に戦ったとの誉れで馬に引かれて場内を一周しました。栄誉は闘牛士だけではなく、牛にも与えられます。でもね・・・。

 

闘牛って・・、でもかっこいい
もらった耳を誇らしげに掲げる闘牛士。この耳の数はもらうごとに加算され、その数は闘牛士の人気のバロメータにもなります。とにかく残酷です。でも美しい。実はこんな短いところでその深い意味合いなんてお伝えするのは到底不可能です。ご興味おありの方は是非見てみてください。牛がホントかわいそうだけど、ボクは大好きになってしまいました・・・。

 
2004年12月29日
すみません、更新が遅れました。しばらく旅に出ていたもので・・・。 カサレス、グラナダ、カルモナ、ヘレス・・・。車でのんびり回ってきました。いやはや、楽しかったです、ええ。

アンダルシア地方は本当に見るべき街がたくさんあります。みなさん、レコンキスタ(国土回復運動)って知ってます?イベリア半島は8世紀初めに南からのイスラム教国たちの侵攻を受けてキリスト文化圏ではなくなるのですが、800年近い年月をかけて北側からキリスト教国が国土を取り返す勢力紛争のことです。このレコンキスタ、実はこんな短い文章ではその深い意味あいをしっかり説明することなど出来ない複雑な出来事なのですが、間違いなくその後のスペイン文化の土台を成した大イベントだったんだそうです。 で、 このアンダルシアにはレコンキスタの終末までイスラム国が頑張っていた土地が多くあり、今でもイスラムとキリストの文化が層を成して残っています。

今回訪ねた街々もそういった歴史が色濃く残っているところで、スマートで華麗なイスラミック風、ドンと重厚なカトリック風の両方を見ることのできる場所でした。中でもグラナダはレコンキスタ終結の街、すなわちイスラム教国が最後まで戦った所だけあってイスラム文化がしっかりと残っている素晴らしい場所。アルハンブラ宮殿を筆頭に王室礼拝堂、カテドラルなどなどとても見ごたえのある街です。
ということで、今日のご報告はこのグラナダをご紹介。

これは「グラナダスの門」。ご存知アルハンブラ宮殿に続く正門です。門の上をご覧ください。ザクロが3つあります。ザクロのことをスペイン語で「granada」。そうです、街のシンボルなんですね。っていうか、このあたりはザクロがあちこちに生えてます。イメージ的には日本の柿かな。もちろん食べます。地元の人に聞いたら、昔はザクロから柿渋みたいなものまで作ってたらしいです。

 

アルハンブラ宮殿内で最も有名な見所のひとつ「アラヤネスの中庭」。水面に映る正面の塔のバランスまで考えて設計されてるし、シンメトリーが美しすぎです。イスラムの幾何学的美意識っていうのかな、そ知らぬ風情で計算された調和美、本当に素晴らしい。大好きです。シンプルでスマートで、その考え方も含めて見習うべきところがとても多いです。タージマハールもすごいんだろうな・・・、全然関係ないけど(笑)。

 

これはアラヤネスの中庭に通じる入り口の門の上部。全面に漆喰細工が施されています。よく見ると金粉とか顔料とかが微妙に残ってる・・。これ、昔は色とりどりの壁だったそうです。でも、征服したキリスト教国が、異教徒のおぞましい文様ということでしょうか、それを剥いだり壊したりしちゃったらしいです。。他のところは確かになくなっている壁とか多かった。あぁ、タイムマシンが欲しい・・・。

 

これは別の間の天井の寄木細工。写真ではその素晴らしさが半減してしまいますが・・・。ホント綺麗です。アルハンブラ宮殿は13世紀から14世紀末にかけてこの地のイスラム王が何代にもわたって増改築をした城です。だから、見てると細工の手法とか柄の雰囲気とかチョッとずつ場所によって変わってる。その全てがまた素晴らしいです。壊すなよなぁ、こんなかっこいい建物・・・。

 

アルハンブラはイスラム語で「赤い砦」という意味。このあたりは鉄分の多い赤土で、その岩土を使って建てた宮殿は当時燃えるような色だったそうです。いまでも夕日に映えるその城景は有名。すみません、写真が下手で雰囲気伝えられませんが・・・。よく見ると城壁が何層にもわたって作られています。どうもイスラム文化が入る前の西ゴート族が立てた要塞を土台にアルハンブラが作られ、その後カトリック国になって更に手が加えられたらしいです。歴史の重みを感じます・・。

 

綺麗な庭園です。これ、僕らが泊まったホテルの中庭。で、このホテルがなんとアルハンブラ宮殿内にあるんですよ! 14世紀の宮殿の建造物と16世紀に作られたキリスト教会の建物をそのまま利用して作られてるんです。この庭もですけど、ホント素晴らしいつくりでした。ロビーに何気なくおいている調度品とかが実はすごい年代物だったり。日本で言えば大阪城内に泊まるようなもの。ここ、日本からも予約できるそうですよ。皆さんも是非どうぞ!

 

建物はがらっと変わってここはグラナダのカテドラル。正教会です。16世紀から18世紀にかけて建てられたものでゴシックとルネッサンスの両様式が混在してる珍しい建物です。スペインが最も元気なときに建て始められただけあって本当にでかい教会です。ウチの息子たちは走り回って運動会してました(笑)。実は隣接する「王室礼拝堂」という建物のほうがゴシック様式の重厚さにおいては軍配が上がるのですが、そちらは撮影禁止でお見せできません、残念・・・。

 

教会内のパイプオルガンです。すごい菅の数と装飾!こんなすごいパイプオルガンが2基もあるんですよ。もちろん現役でセレモニーには著名なオルガニストを呼んで演奏するそうです。聴いてみたい・・・。それにしてもこのゴシックでお腹にもたれる様な重厚さ、これでもかぁ~!というデコラティブな造りはアルハンブラ宮殿と好対照です どちらが好きかは個人の好みですが。グラナダの面白さはこの両者の対比が一度に体験できるところにもあります。

 

教会内にあったお人形のセットの一部。これ、キリスト誕生を描いたジオラマセットで、このクリスマス時期のスペインではどこでも見られるものです。マリア様とヨゼフ様に優しく見守られている赤ちゃんのイエス様。そして写ってはいないですがもつ薬・乳香・黄金を携えてやってくる東方の三博士のお人形のセットがどの街でも飾ってあります。重厚な教会内にこんなかわいいお人形セットがあって、とっても和みました。

 
2004年12月22日
先日は軽いトレッキングのご報告とか、アンダルシア紀行なんて気取ってますが、正直に申しまして普段の活動のほとんどは飲み食いでございます(笑)。もう、何が楽しいって、食べ物とワインとシェリー酒がホントうまい!毎日飽食の日々です、ハイ。

スペインの人々はお昼1時過ぎから2時間くらいかけてゆっくりランチを食べます。もちろんワイン付。仕事してる人も休みの人も関係なし、皆飲みます(笑)。で、食べる量も半端じゃない。量はお昼が一番多いかも。で、そのあと昼寝。ええ、シエスタってやつですね。この間、街で開いている店はバルとレストランだけ。ここエステポーナでは銀行も休んじゃいます。

今日の昼は港の近くでパエージャがおいしいと評判のレストランに行きました。パエージャはバレンシア地方お膝元の料理なんですが、この店は本場バレンシアで開かれるパエージャ大会(そんなのが毎年あるらしい)で何度も銀メダルを取っている店とか。金はとれないみたいですけど、やっぱり。さすが、パエージャだけで7種類もあります。パスタがコナゴナになってるパエージャとかも。 ということで、本日は僕らが毎日いかにおいしいものを食べているかの自慢話にしばしお付き合いを(笑)。

これ、もうホント大好き。ピルピルっていう料理なんですけど、海老をニンニクとオリーブオイルと一緒に多分オーブンで焼いてます。熱々をいただきます。ぷりっとした海老の食感ときついニンニクの香りが最高!余ったオイルはパンに付けて食べます。オーブンで焼くときに「ピル、ピルッ」って音がするからこの名前なんですって。

 

この店自慢のパエージャ「アロス・ア・バンダ」、魚だけでとった出汁を下味にしたパエージャです。日本でメジャーな魚介類のサフランライスなパエージャもありますが、この店はこれ!こってりな旨味にギトギトのオリーブオイルと強い塩味。そしてアリオリソースをべったり付けてガホガホいただきます(笑)。

 

アリオリソース。この店特製です。アリオリソースは本来ニンニクとオリーブオイルだけしか使わずにホイップさせるらしくものすごい時間がかかるとか。スペインの食材店で探してもピュアな物には出会えない中、この店のアリオリは本物。見た目とは裏腹にすごい濃厚なお味。でも、一度食べると病み付き。もう、なんにでも付けたくなっちゃいます(笑)。

 

「アロス・ネグロ」、イカ墨パエージャです。これもむちゃくちゃおいしい!見た目とは逆に、先のアロス・ア・バンダと比べると実はあっさりな味ですが、イカ墨の磯の香りはしっかり。お約束の口や歯を真っ黒にしながらいただきます。これにもアリオリソースをたっぷり付けて・・・。

 

数々の絶品に舌鼓を打つ番頭。今日も「おいしいぃっ~!」を何回聴いたことか。毎日のことですが、昼の2時ころにはもう顔真っ赤に出来上がってます(笑)。この写真もご機嫌にアロス・ア・バンダを食すの絵をパチリ。

 

で、最後はコーヒーで締めくくり。すごく苦いエスプレッソ「カフェ・ソロ」か、「カフェ・コン・レチェ」すなわちミルクコーヒーでいただきます。スペインの人はこれと一緒にデザートとして皿いっぱいのプリンとかをうれしそうにほおばったりしてます。いやはや、ツワモノです・・・。

 

 
2004年12月20日
皆さんの持つスペインのイメージってどんなのです?情熱的、ふりそそぐ太陽、フラメンコ、闘牛、・・・。ボクにとってのスペインのイメージ、連想キーワードは「乾いた空気と茶色い山肌と白い街と青い海」です。スペイン2回目なんですけど、バルセロナとか、マドリッドとか、北のほうとか全然行った事なくて、前回も今回も同じアンダルシアの小さな港町にしか滞在したことしかないので、とっても局所的なイメージですが。

でね、ここ、すごくいいんですよ。大好きです。エステポーナっていう、コスタ・デル・ソル地域の最南端にある小さな港町なんですけど、漁港があって、港の市場があって、でも山がすぐ裏に(といっても車で10分くらいだけど)あって、魚がめっぽうおいしくて。田舎の熊野や尾鷲とよく似てる。でも、似てるのはロケーションだけで、あとは全然違います。あ、でも田舎っぽい、人懐っこい街の気質も似てるかな【^^】。

今日はローマ時代からある裏の山の冷泉のあたりをトレッキングしてきました。そのご報告!


冷泉の近くにあるローマ橋。ローマ時代には街に流れる上水道として活躍していた、あのローマ水道です。こんなスゴイ歴史的遺物がなんの保護も受けずにぼそっとあるアタリがすごい・・・。


冷泉です。硫黄臭あり。25℃くらいの泉で、年中温度は変わらないんですって。アーチの奥が源泉。今日は涼しかったので入るのは断念。今度またこよっと。


このあたりの山はどこもこんな感じ。土っぽい山肌のところどころにブッシュ。乾燥してます。森なんてどこにもありません。日本の山とは全然違いますね。そのおかげでどこに立っても見晴らしはいいです。


これ、野生のレモンの木。こんなやせた土地に、瑞々しいレモンなんて・・・。不思議でした。もぎって食したんですが、むちゃくちゃすっぱい(笑)。なぜかとても安心しました【^^】。果汁が柘榴で染めたボクのTシャツに飛んで綺麗なスポットを作ってしまいました(苦笑)。


竜舌蘭です。はい、テキーラの原料ですね。こちらではpitaと言います。これもあちらこちらに野生で生えていて壮観。地下茎を蒸留して作るんですが、それはメキシコの仕事。スペインでは作っていません。かわいそうにここではただの雑草。染められないかな・・・。


野生のタイム発見。写真ではわかりにくいかな・・・?結構でかいです。栽培種じゃないから当たり前だけど。同じく野生の巨大ローズマリーもありました。香りも野性味たっぷり。あとパセリとセージがあれば、スカボロ・フェアの出来上がり(笑)。


algarroboアルガロボ、和名はイナゴマメと言うそうです。かなり気色の悪い鞘状の実をたわわに実らせてまして、山のあちこちで目を引きました。これは廃屋の庭に自生しているものを撮影。


実をもいでみました。結構でかいです。あとで知ったんですが、中の種がものすごく硬くて、どれも不思議と同じ重さなのでローマ時代から金を量る分銅として利用されていたとか・・・。大切な実なんですね。


食べるとおいしいと聞いて、恐る恐る息子が毒見(笑)。すると「ウェハスの味がするっ!」え、うそ・・・。で、食べてみると、ホント、サクサクで甘いんですよ。びっくり!さすがに毎日お菓子で、とまではいかないけど、馬や羊が好んで食べる理由はよくわかりました。

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