tezomeya ブログ
ステファン・グラッペリ
えーと、突然ですが、最近番頭がジャズにはまりはじめてまして、
で、ウチのレコードやらCDやら全部聴きなおしてるんですよ。
ピアノメインで。
ジャズ系でしかもピアノに限定されるとボクあんまり持ってないんで、
っていうか、好きなジャズピアニスト数人をそれぞれ1~2枚ずつくらい
しかないので、直ぐにおさらい終わっちゃって、
「ねぇねぇ、ほかになんか無いのぉ?」
って言われるもんだから
ほんなら、好きなオスカー・ピーターソンあたりからでもちゃんと買ってみるか、
と思って、かっこつけてジャズCD買いあさってるんですけどね。
で、聞いてると、いい、やっぱ。
オスカー・ピーターソンって脳天気な超絶技巧派芸人じゃないですか。
だからどのアルバム聞いてもいいんだけど、
特に60年前後くらいのライブ音源はホントかっこいい。
安心してのれる。
僕らみたいなジャズ初心者には特にわかりやすくっていいんでしょうね。
でもね、いくつか買った中で全然系統ちがってたのが、このアルバム。
ステファン・グラッペリと競演のパリでの録音なんですけど、
これがね、いいんですよ。
ステファン・グラッペリってあんましちゃんと聴いたこと無くて、
っていうかバイオリンでジャズって、
「え、なんかちがうんじゃないの・・?バイオリンでしょ?イージーぢゃん、そんなの」
とか思っちゃってたんですよ。ジャズのこと全然知らないくせに(笑)。
聴くと確かにイージーなんだけど、独特の揺れ感とドライブ感がたまらない。
もちろん、イージーって全然悪くない。
工房なんかでちょっと流すと、ランチが美味しいカフェの特集をしてる情報番組のBGMみたいなんだけど、気をつけて耳に入れてるとそんな生半可な音じゃないっすよ。
でね、このアルバム、オスカー・ピーターソンはもう完全にバックに徹してるの。
その公務員的芸人魂がもう、すごく彼らしいというか、
彼じゃなくてもいいのかな(笑)、って思うほど、ハイ。
当たり前だけどアルバムとしてもとってもおしゃれに出来てます。
だからさっき言ったようにBGMとしても最適。
しかも、家でちゃんといい音で聴いても何も裏切らない。
今工房で一番のヘビーローテーションになってます。
いいっすね、この人。
もちょっとちゃんと集めてみようかな、と思います。
でも、その前に番頭のピアノジャズか・・・。
店主@手染メ屋
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