tezomeya ブログ
訃報
突然、以前務めていた会社の後輩から携帯が鳴った。
昔の同僚の訃報だった。
業務上緊密な同僚、というわけではなかったし
それほど親しく付き合っていた、という間柄でもなかったけど
仕事上で数回ほどは関係があったし、
宴の席でも一緒になったことがあるし、
一つ下の年齢が近しい同僚、ということで、後輩が気を遣って連絡してくれた。
びっくりした。
訃報というのはそういうものだ。突然だ。
でも、お通夜とか葬儀の予定は聞かなかった。
「ボクもこっちで遠くからご冥福をお祈りしてるよ・・・」
と、連絡してくれた彼に伝えた。
彼も、ニュアンスは心得ていて、あえて葬儀の予定などはボクの耳に入れなかった。
そう、それでおわりだ。
・・
電話は夜だった。
家内と子供は3人で風呂に入っていた。
ボクは家族の布団を敷いている途中だった。
着布団をかけながら、他界したA君にも奥さんやお子さんがいたことを思い出した。
奥さんやお子さん、どんな心持ちでいるんだろう・・、と想像した途端に
急に涙腺が緩んで
下瞼及び目尻から涙が流れ出した。
これも突然だった。
人の死には重みの差があります。
そして、その重み付けは
感じる人間の極めてエゴイスティックな判断基準でなされるものです。
そして更に、その重みを感受する側の理性とはなんといい加減なものか・・・。
そんな、当たり前の事が
また、頭にきざまれた
夜だった。
合掌
店主@手染メ屋
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