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tezomeya日記

天文台と周期表

月・火と臨時休業、誠に申し訳ありませんでしたm(__)m。

あのぉ、とても言いにくいのですが、実は家族で遊びに行ってました・・。
兵庫県の「西はりま天文台」というところで、土星を観に、ハイ。

いや、我が家はアマチュア天文家でもなんでもないです。

兵庫県に、誰でも星を覗かせてくれて格安で泊る施設までついている天文台がある、
と友人に以前聞いたことがあって、調べてみたらこれが日本一の望遠鏡をタダで
公開してるとてつもなくサービス心旺盛な天文台でして、

小さい頃人並みに宇宙に興味があって、
人並みにプラネタリウムが好きで、
人並みに星座が好きで、

で、番頭と「こりゃ行きだね」ということで
長男の春休みを利用して予約して行って参りました。

ちなみに、そんなサービス心旺盛なこの「西はりま天文台」は大人気。
予約は昨年の11月でギリギリでした。

でも残念ながら、2日は空一面黄砂。
しかも月が見え隠れする程度の曇り空のため、満天の星空にはなりませんでした。
それでも、国内最大の直径2m反射望遠鏡「なゆた」で、すこしだけ土星を見せてくれました。

これって、たぶん大サービスだと思うんですよ。
だって、反射望遠鏡の凹面鏡ってホコリにすごく弱くて、ほんのすこしのチリがカガミに数千分の一ミリクラスのキズを作っただけで反射する光の角度がおかしくなるはずですもの。
黄砂がぶんぶん飛んでたし「今日はダメだろうな」と思ってたのに、ドームを開けてくれるなんて、正直機械大丈夫かなとか思ってしまいました。

でも、そのムチャ(?)なサービスのおかげで土星の輪までくっきり見せていただきました。
肉眼では雲や黄砂に隠れて全然土星が光ってるの見えなかったのに。2m反射望遠鏡、すごい。
それだけに、満天の星空だったらもっといろんな天体を素晴らしくきれいに
見せてくれたんだろうな、と、残念にも思いましたが。

星のお話の時間でも研究員の方が、冥王星が去年の国際学会で惑星から外された経緯を小学生にもわかりやすく説明してくれたりして、とても勉強になりました。

ウチの子供たちも、予め買い与えた小学館の図鑑を見ながらいい感じで話を聞いたり、
土星をみてコーフンしてたり、
部屋に戻って無料貸し出し(!)の90倍屈折望遠鏡で月を見て大喜びしてました。

あぁよかった。
次回は是非天気の良い夜を、ここで過ごしたいものです。

で、ね、今回この天文台に行ってとっても嬉しかったことがひとつ。
天文と全然関係ないことなんですけど・・。

パソコンや説明パネルで宇宙や星のことがわかるリファレンスルームみたいなのが望遠鏡の建物内にあって、そこをウロウロしてた時のこと。

壁に一つのポスターを発見!
これです!!

そう、元素周期表です。

手染メ屋に来ていただいたことがある方ならご存知かもですが、
工房のコンロ置いてる場所の壁に張ってるのと同じモノ!
去年の月刊科学雑誌「ニュートン」10月号の付録です。

これ貼ってるのみて、すんごいうれしかったですよぉ。

あのね、ちゃんと情報量のそろってる大きい周期表って、中々売ってないんですよ。
それこそ学校の教材作ってる会社から取り寄せるしか方法が無いくらい。
だから、去年のニュートンで周期表特集にこの特大周期表が付録でついてたときはホント嬉しくて、直ぐに工房に貼ったんです。

周期表って何かと便利なんですよ。
ほら、例ば染め体験教室で媒染剤の説明してあげる時に、媒染に関わることの出来る金属ってどんなものがあるのかとか、
例えば水の話になったときに酸素一個と水素二個がなぜくっついて極性分子になるかっていうのを説明する時に族(周期表のタテの列の事)を見ながらお話できるし、
水が水素結合で分子間力がムチャクチャ強い話をするときも酸素や窒素より分子量が軽いのに水は気体じゃなくて液体だなんて話をするのに簡単に分子量がわかるし・・・。

番頭は「全然便利じゃない」「全然わかんない」「全然簡単じゃない」とか言うんですけど、
それは彼女が全くボクの話を聞いてくれないから。彼女この手の話全然聞いてくれません。

聞かない人には全然わからないかもしれないけど、とにかくべんりなんですっ!

なんかね、あるとね、落ち着くんですよ。うん。

コンロの前に貼ってるから、鍋かき混ぜながら眺めてられるんですね。
「あ、こんな原子あるんだ」とか、「うわ、順番間違えて覚えてた」とか。
見るたびに新たな発見が【^^】。

番頭には「何の役にも立たない」と言われてますが・・・。

・・・で、その周期表が、ウチの工房と全く同じモノがリファレンスルームの見やすいところに無造作に貼ってたんですヨ!
何の説明も無く。ごく当たり前に。

これね、ぜったい研究員さんのだれかが張ったんですヨ。「こりゃ便利だ!」って。
だって、ホントこういう特大周期表無かったもの。
ニュートン10月号の副題も
「そう、こんな一枚がほしかった!特大周期表付き」
ですよ。ホントそう思ったもん、欲しかったもん、おまけで付いてた時。
正直に告白しますと、この周期表が欲しくて10月号手に入れたようなもんですもの。

なんか番頭や元スタッフのレーコちゃんはいろいろ言ってたけど、

そうだよ、やっぱみんなそう思うんだよ、周期表って便利だし欲しいんだよ、みんな♪

で、これ見つけたとき番頭に
「ほら、ほら、見てみて! オレが工房に貼ってるのとおんなじ周期表!
ほらぁ、やっぱ便利なんだよ、だからこんな見やすい所に当り前のように貼ってるんだよっ!!
ウチとおんなじぢゃん!!」

って勝ち誇って言い放ったんですけど、番頭は

「・・・・・そう、ふぅん。あたしは便利じゃないけど。」
とはき捨てて別のブースに何ごとも無かったように移動していきました・・・。

くっそぉ・・・。

でも、その後直ぐにウチの長男がこの周期表をみつけて

「あ、○○○○(ボクの事)、これ工房に貼ってるのと同じだ! すごい、天文台と手染メ屋っておんなじなんだねっ!」
と叫んでくれました。

よっしゃぁ!!
もう番頭なんかほぉっておいて、ボクはキミの将来に期待するよ!!

店主@手染メ屋
https://www.tezomeya.com/

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