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tezomeya日記

離れない・・・

先月行った恵比寿三越さんのイベントからもう一ヶ月。
なのに、アタマから離れないものがある。

仕事や染めとは全然関係ない、映画のシーン。

「リリィ・シュシュのすべて」と「デルス・ウザーラ」。

催事のために一週間以上東京滞在ということでウィークリーマンションを借りてた。
知人と飲みに行く日はまだいいけど、それ程友達は多くないので
あとは近くのTSUTAYAでビデオ借りる・・・。
ネット環境のない部屋だったのでPCも持っていけず、夜はそんなことくらいしかすることがない。

ちなみに部屋にはDVDプレーヤーがないのでVHSしか借りれなかった。
でも、東京五反田のTSUTAYAにはもうほとんどVHSなんかなかった。
だからチョイスの範囲がとっても限られるのだ。

で、飲みに行かなかった日に一本ずつ借りて観たのは
「七人の侍」
「切られ与三郎」
「デルス・ウザーラ」
「紅の豚」
「リリィ・シュシュのすべて」

デルス~ とリリィ~ 以外は何度か観てる映画。

デルス~は、全然知らない黒沢映画だった。不勉強で名前さえも聞いた事が無かった。
日本・ソ連合作、え?1975年作って・・・、すごい。
おろしや国酔夢譚とはわけがちがうよ。時代がね。
というわけで借りてみた。

リリィ~は、名前だけ知ってた。岩井俊二はまぁ気になるしな、って感じ。
ピクニックもスワロウテイルも嫌いじゃない。
スワロウテイルはyen town bandカッコいいし。小林武史いいよね。
うぅん、ラブレターはちょっとな・・・、ってな感じ。
でもこの人の映画のざらついたあの感じは好きだ。あんましちゃんとは知らないけど。

恥ずかしながらどんな話か、当時どんなに話題になってたかなんてほとんど知らなかった。
同じくまだ観たこと無い「打ち上げ花火、下から~」と迷って、でも5秒で決めて借りてみた。

で、この二つの映画のシーンが未だに時々アタマに上がってくる。

デルスの方は、
凍った湖の上での吹雪のシーン。
デルスが写真とりながら笑ってるシーン。
あとはロシアの綺麗な風景なんか。

それから、リリィの方はもういっぱい。
蒼井優が鉄塔の下に血流して死んでるところ
沖縄ツアーでダツが浜で飛んできたところ
沖縄ツアーでガイドのおじさんがわけわかんない沖縄語しゃべってるところ
相変わらず不思議系な市川実和子がタンクにスパッツで自転車こいでるシーン
不良のヤツの好きな女の子をみんなで犯してるシーン
その子が丸坊主で登校してくるところ
不良のヤツがリリィ聴きながら叫んでるシーン
CD万引きするシーン
リリィのライブ会場のシーン
・・・・
などなど。

なんでだろ。

デルスのシーンが頭に残ってるのはまだわかる。
あれはいい映画だ。綺麗だった。でも綺麗なだけじゃなかった。
淡々として地味な内容だけど、重量感があった。下腹部の辺り(いやらしい意味ではありません)とアタマの中がつながってジーンって鳴る。
そんな感じ。
で、この映画全然知らなかっただけにビックリした。
ちゃんと映画館で観てみたい。どっかでやんないかな。
黒沢明の映画ってそんな全部観たわけじゃないけど今のところ一番好きになったかもだ。

でも、リリィの方は、なぜだ・・?
確かに上手いこと作ってるな、とは思った。
中学生のたわいもないカキコをよくそれっぽく作ってるよな。
岩井俊二ってオレより年上のオジサンなのに。
あ、でもオレみたいなオジサンが「それっぽく」っていってもなんの評価にもなんないか・・・。

なんて、つまんないことを考えながら観たりしてた。
あんまし後味のいい映画じゃなかった。
ざらつき感はちゃんとしっかりあったけど。

そんな、「すげぇ、この映画!」
とか思ったわけじゃないのに、なんでアタマから離れないんだろ。シーンが。
オレ直観像資質とか全然持ってないのに(笑)。

なんか、ひっかかってるんだね。これ。
なんだろ。

どなたか、リリィ~を観てひっかかっている方いらっしゃいますか?

店主@手染メ屋
https://www.tezomeya.com/

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