ヒトリ芝居

イッセー尾形が京都府立文化芸術会館に来た。

イッセーさんは京都がお好きらしい。
特にこの芸術会館っていう、小さな小さなハコがお好みだそうだ。

小さいとこです。４００人位しか入らない。

そこでイッセーさんのヒトリ芝居を観た。

この人、すごいです。

なんてことないといえばなんてことない、フツーの人のフツーの
日常をフツーに演じるヒトリ芝居です。
状況が、ただちょっとおもしろかったりするだけ。

昨日の演目は
・広島のフラダンスカルチャークラブのおばあちゃん
・京都に来てキャデラックに車をぶつけちゃったちょっとたよりないオトコ
・再婚相手とその娘と一緒に動物園に来て頑張ってる女
・感動モノ映画みて涙したとこを若者に笑われて怒りまくるヤクザのオヤジ
・老人ホームの慰労会に呼ばれた２流の落語家
・幻の魚を釣った話を大袈裟に語るほら吹きじいさん
・バンジョー片手にストリートで唄うギャルな女の子

でした。

知ってる人は知ってると思うけど、
上記の７人のショートストーリーを、着替えや化粧を含めて全部舞台の上で
休み無しでやるんだよね。この人。切り替わるごとのテンションや空気のチェンジが
ビックリするほどすごい。
だから、切り替わって新しい場面になる時点で、もう、おかしい（笑）。

何の脈絡もない、全然つながりのないキャラクターをちょちょっとやっちゃう。
すごいです。
ネタも、ただなんとなく「あぁいるいるこんなひと」的な感じばかりなんだけど、
それが余りにつぼにはまってて、で、ちょっと状況がずれたりして、それが
おもしろい。日常なんだけど少しずれてる。そこをごく当たり前っぽく。

この人、電車に乗ってても街歩いてても何してもずっと人間観てるんだろうな。

いやぁ、ホントいいもん観ました。
今年また９月にくるらしい。
また行こっと。

イッセーさん、新作また楽しみにしてますです。

店主＠手染メ屋
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