tezomeya ブログ
“地元”っていい
臭くてキレイな貝紫ワークショップをやった翌日の日曜日は
一日地元の消防団の集まりだった。
早朝6時に地元の消防団詰め所に集合して、島津製作所の運動場に。
そこで、査閲の大会だ。
ボクはこの4月に地元の消防団に入った。
で、入団してすぐに査閲。ちゃんと練習したんだよ。
査閲って言うのは、制服を着て、「点検準備」っていう名目で
行進や敬礼とか整列の出来上がり具合を分団ごとにやって、
それを採点してもらう、まぁ、言えば消防分団の品評会みたいなもの。
放水訓練(水は出さないけど)もあったりして、
なかなか活気があります。
で、結構見てると面白い。内容がわかってくるとね。
これから点検訓練に入る前のちょっとだらっとした時の画像。
ボクは写ってないけど、皆さんと同じようにこんな格好をしてたわけ。
この査閲、年に一回なんだけど、どの分団もちゃんと練習してくるんだよね。
で、団員さんってもう30年もやってらっしゃるような年季の入った方も
いらっしゃるわけで、まとまってる分団はホントキレイ。
北朝鮮みたいにうまい分団もあったよ。すごかった。
ちなみに、消防団員ってのは、非常勤の特別地方公務員ってやつで、
皆さんほかに職を持ってます。だから、みんな仕事が終わってから
練習したり町の見回りしてるわけ。
月に何回か、近所を「火の用心っ!」って拍子木打って回って
くれてる人たちいません?
あれです、あれ。
で、査閲はもう10時くらいに終わって、その後は地元の氏神さんである
下御霊(しもごりょう)神社のみこし担ぎがあったので、
その警備と交通整理。
みこしって、あちこち練り歩くじゃないですか。アレについていろいろな
問題が起こらないよう見回るのと、みこしが滞りなく進めるように
自動車を進入禁止にする交通整理の作業。
ちゃんと制服を着て、指示棒を持って人と車を整理します。
火けしだけじゃなくてこんなこともやるんだね、って感じだった。
みこしの途中で、隠れてパチリ。
ほら、消防団の格好をしているのに携帯で写真なんか撮ったら示しつかないから。
警察官がイベント中に携帯写メなんか絶対撮らないでしょ?同じです。
って、撮っちゃったけど(笑)。
で、お祭りも無事ひけて、夜は査閲と祭り警護の打ち上げ。詰め所で
みんなでご飯とビールを飲んでいい気持ちになって帰りました。
充実した一日だった。
僕らが引っ越してきた、手染メ屋の工房があるこの京都の街中ってのは
昔からの地元の人がたくさん住んでる。
いわば、本当に生粋の京都人だ。
この人たち、とってもあったかくて楽しい。
ボクは、三重県生まれの東京育ちだけど、ボクが赤ちゃんのころ
東京に家族が引っ越してきてから大学卒業するまで、自宅は都合5回
引越ししている。
別に父の転勤とかじゃないのよ。
父の勤め先はずっと変わらず虎ノ門のあたり。
そこを中心に、だいたい5年に1回の割合で引っ越してた。
あのね、両親が引っ越し趣味だったの。
ただ家が飽きたとか、場所が飽きたとか、ちょっと家庭不和があったとか、
そういうことがあると、
「じゃ、引っ越すかっ!」
ってことになってたんだな、ウチは。
その癖が付いちゃって、ボクも数えてみると今まで14回引っ越してる。
19年前に関西に来てから既に6回だ。
父や母のこといえないな。
何が言いたいかって言うとね、
そんなに引っ越してると、幼馴染とか皆無なわけ。
小学校の友達とか、中学の友達とか、もう何回も前に住んでたところだから
相当仲良くないと住所なんて追ってもらえない。
かろうじて高校の友人はまだ付き合いあるけど、
いわゆる「地元のツレ」的な人は全く存在しない。
だから、大人になってからすごくあこがれがあるんです。この地元のツレってやつに。
なんかね、今住んでるところって、みんなが地元の連れ同士ばかりな
町社会なんだわ。
しかも、自営業や店やってる人間が多いから、真昼間からちょっと用事で
外を出歩くと「おぉ、」とか「あぁ、」とかの挨拶がすごい多い。
あぁ、これが憧れの”地元のツレ”社会なのか、と♪
で、それを更に満喫したくて入りました。消防団。
・・・すみません、団員の皆様。そんな不純な動機なのです。
でも、皆さん本当に仲良くしてくれて、いつもとっても楽しいです。
団員の人でこのブログ読んでくれてる人は多分いないだろうけど、
この場を借りて御礼を。
よそ者なのにいつもお相手してくださって本当にありがとうございます。
よそ者なりに力及ばずながらがんばります!これからも宜しくです!!
もちろん出動のときも頑張りますよ。はい。
宴会だけじゃなくて(笑)。
地元って、ほんと、いい。
町のみなさん、ホント、ありがとうございますm(__)m。
店主@手染メ屋
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