tezomeya ブログ
週末のお寺
こないだの日曜日は
母のお墓にお参りに。
ちょっと最近バタバタしてて全然行けてなくて、
久しぶりに家族で。
すんません、出不精の息子です。
でも、最後に心臓破りの坂があるちょっとした
山寺への道のりは、車がない我が家としては
決して楽ではない道のりになる。
もうそれは半日がかりのサイクリングイベントと
化すわけだ。
母が眠っている寺は、血天井や中庭を覗く丸窓
なんかで有名なちょっとした名刹。
紅葉真っ盛りのこの時期は観光客で一杯だ。
「ほぉ~っ!」とか
「きれい~!」とか
秋の風物詩を満喫されている
観光客さん達の脇を、
サイクルジャージや運動着を着て
汗ダラダラかいたうちの家族が、
お花や寺バケツなんかを抱えて
そそくさと通り過ぎていく。
すんません、観光のお邪魔ですね・・。
いつもの通りお墓を掃除して、
お線香立てて、
蝋燭立てて、
お花を飾って、
墓石にお水をかけて、
手をあわせて
みんなでお祈り。
この時間って、ほんと、いい、と、思う。
いや、昔から嫌いではなかったですけどね。
ボクも小さい頃に、田舎に帰ったら
必ず、父と母に連れられて
おばあちゃんのお墓のお参りに行ってた。
弟とふたり、ひしゃくで墓石にお水を
上げるのどちらが先かケンカしたりしてた。
どうでもいいことなのにね。
わいわい騒ぎながらお花上げて線香上げて、
でも、手を合わせるときになると、
家族みんなが
シーン
と。
今、同じことをうちの子供らがやってる。
長男が、
「ほら! お墓のてっぺんから水かけられるよ!」
と騒いでる。
次男が、それを羨ましそうに見てる。
あぁ、そうだな。おまえ、背、伸びたからな。
オレも昔、うれしかったよ、初めてのとき。
何の変哲もない、こういったことが、
ずっと回って続いていくんだな。
ボクは父や母から、
父は母はおじいちゃんやおばあちゃんから、
そしてうちの子供はボクや家内から、
回って続いていくわけだ。
何十年かたったら、
この墓石に、ボクの骨が入ってて、
長男や次男の子供達が、
どっちが線香に火をつけるのか
ケンカしてるわけだ。
なんか、いいよな。これ。
なんて思うようになったボクは、
相当におっさんになった、
という証拠ですな。
今回お墓にあげた花は子供達が選んだので、
こんな、季節外れでしかもお墓に似合わない
セッティングになってしまった。
ま、いいよね。
ゆるしてね、おばあちゃん。
で、お寺の木々は、ケレンミたっぷりに
赤づいておりました。
今週末くらいまではまだ見ごろみたい。
うちの墓はどうでもいいんだけど、このお寺、
とてもいい感じなので、もし京都にお越しの際は
是非、鷹ヶ峰の源光庵にお寄りくださいませ!
で、ついでに手染メ屋にも遊びに来てくださると
うれしいです♪
・・・って、結局宣伝ですが。
しかも、ついでにこれる距離じゃないですが・・・。
店主@手染メ屋
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