tezomeya ブログ
最近ヘビーローテの
cdの話。
ビル・ウィザースの
「スティル・ビル」
こないだふらっと入った十字屋で
紙ジャケコーナーにあって
何の気なしに買ったんだけど、
開店前と開店後の音楽はほぼこれ。
ビルウィザース、昔はそんな好きじゃなかった。
だって、どの曲も単調なワンコードナンバーばっかりで
黒いの聴き始めた頃は、ビルウィザースよりも
ウィルソンピケットとか
北ならスティービーワンダーとか
ダニーハザウェイとか
もっとわかりやすくかっこいいのを聴いてた。
もちろん、今言った人たちは今も好きなんだけど、
ビルウィザース、今聴くとすんごいいい。
アルバムはもちろん70年代初めのアルバム。
全然今じゃない。
当然だが、ビルのこのアルバムは何も変わってない。
ボクが変わったわけだ。
一方通行的なコード進行にビルが乗せる
しずかにソウルなメロディ。
土台に流れる単調なドラムパターンと
ベースライン。
ところどころではいるストリングスや
タンバリンやハンドクラップなんかの相打ち。
あーーん、もう、ほんっっと気持ちいいわけですよっ!
ティンパンアレイの人たちとか
絶対大好きだったんだろうなこの人。
これ書いてる今も聴いてるんだけどさ、
リズムに沿って自然に顔と首が前に出ちゃいます。
鳩みたいに。
これと対照的なのが
同じ日に買った
トムウェイツのライブアルバム
「娼婦たち晩餐」
トムウェイツはごたぶんにもれず
若い頃ホント好きで、特にアサイラムレーベルの
頃のレコードはこのアルバム以外全部持ってる。
でも、最近聴かないんだな、これが。
理由は色々あると思うんだが、
簡単に言うと、もう
“おなか一杯”
なわけですよ。
いやぁ、いくらカツが美味しくても
ソースカツ丼はもう食べれないな、
的な感覚。
でも、紙ジャケでリマスターだし、
これはもってないし、聴いてみようかな、
なんて思って
隣においてたビルウィザースと一緒に買って、
工房で聴いて、3分でおなか一杯になって、
でも我慢して1枚頑張って聴いて、
もう要らないから家にもって帰っちゃった。
若い頃は気付かなかったクールなソウル満載の
ビルウィザースと
今は食傷気味でもうちゃんと聴けなくなっちゃった
トムウェイツ
オレ、成長したんだろうか
それとも退化したんだろうか。
いや、そんなの関係ないな。
変わったんだ。とにかく、おれが。
そうやって、ちょっとずつ変わっていくのでした。
手染メ屋もそうやって変わっていくのかな。
なんてね。