tezomeya ブログ
矢野顕子ってすごいreturns
金曜日は久しぶりにライブ。
店少し早めに閉めて、番頭と二人で大阪に行きました。
(すみませんm(__)m)
今年テレビでたまたま見た番組にほだされてにわかファンになった矢野顕子。
彼女が毎年この時期にやるコンサート。
夏にやってた森山良子との「やもり」も興味あったけど
彼女の唄だけじゃなくて、ピアノも含めて
ちゃんとバンドセットで聴いてみたかったから
こっちを選んだ。
箱はNHK大阪ホール。初めて。
すごい綺麗だった。
だいぶクラシックを意識したつくりでした。
席はね、取るのにサボったから
全然いいとこじゃなくて、
二階席の一番後ろ。
かなり高い位置からの
観賞だったんだけど。
よかったんですよ、もう、これが。
矢野顕子ってこんなにピアノうまかったんだ。
・・と、今更ながらびっくり。
うまいっていうか、
ピアノでしゃべってる感じ。
どこをどう触ったらどんな音がでるか
カラダが知ってて勝手に弾いてる感じ。
しっとりな音も、乾いた音も、
生真面目な音も、ふざけた音も、
泣いてる音も、笑ってる音も、
もう、全部自由自在なわけです。
この人、たぶんピアノで漫才できると思う。
あの独特のカワユくいたずらな声といつも
一緒にじゃれまくってるピアノでした。
スゴイ人たちってジャンル分けできなくなるじゃないですか。
よく言われることだけど。
ツェッペリンは、ハードロックでもなく
ヘビメタでもなく“ツェッペリン”だし。
井上陽水は、どこをどう切っても“井上陽水”だし。
矢野顕子も、“矢野顕子”だ。
jazzyなセットで来てても、
森山良子さんと唄モノユニットやっても、
矢野顕子は“矢野顕子”ってジャンル。
バックのベース、ドラム、ギターも
素晴しい演者さんたちばかりだった。
特にびっくりしたのがドラム。
完全に後打ちのドンガラガッシャンなんだけど
ものすごく器用でうまい。
で、スペイシーな合間にも
いちいちツボにはまった音を
入れてくる。センス抜群。
すんごいカッコよかった。
後で調べたらTボーン・バーネットや
最近のコステロなんかと一緒にやってる人らしい。
なるほどね。
ベースのおねえさんもシュアで、でも
フォークロアな感じプンプンだったんだけど、
これも後で調べたら大好きな
レイ・ラモンターニュと一緒にやってたり。
ギターのおじさんはトム・ウェイツや
ラウンジリザーズと昔一緒にやってた
有名な壊れ系ジャズギタリストでした。
おれは知らなかったけど。
そりゃ、かっこいいはずだわ。
いやぁ、ほんと素晴しかった。
矢野顕子、すごい。
で、こんなメンツで毎年来てくれるのも
またすごい。
来年も行きます。