tezomeya ブログ
食べて飲んでお茶碗みて
すごした。先週は。
いや、もちろん染めもしてますよ。
まず木曜日。
京都北白川のにしむら酒店さんとこで
不定期に行われる、闇の宴会。
その忘年会だった。
にしむら酒店さんの宴会は毎回むちゃくちゃ美味しい。
旬の食材を主役に、板場としては珍しい
女子の板前なな子ちゃんが仕事を休んで
材料担いで料理しにきてくれるイベント。
酒は酒店主人の西村さんオススメの
日本酒とワインが並ぶ。
こんな贅沢な宴に毎回呼ばれる
おれってホントしあわせもんだ。
今回の忘年会のお題目食材は牡蠣。
宮城産の生牡蠣と北海道産の生牡蠣の
食べ比べからはじまって、
鍋物、アヒージョ、牡蠣入りしんじょう、
牡蠣入りかぶらむし、最後は牡蠣ご飯。
いや、おいしかった。ほんとにおいしかった。
で、今回西村さんが出してきてくれたお酒。
手前の不老泉は熱燗がサイッコーに旨くて
向こうの大治郎は常温がとっても薫る酒だった。
ほかにもいろいろあったんだけど、
この二つばっかりのんでた。
西村さん、なな子ちゃん、ほんとありがとでした。
ごちそうさま。来年もよろしくです。
土曜日は、工房でフォンデュパーティー。
スイス在住の日本大好きなロペツが
本場のフォンデュ用チーズを大量に持ち込んで
土鍋でフォンデュをやってくれる。
今年は、奥さんのうみちゃん(日本人)の
正月里帰りにあわせて来てくれて、
かわかっちゃんが企画してくれて
クリスマス&忘年会をかねちゃいました。
ロペツとかわかっちゃんとみわちゃん。
女子に囲まれてつらそう楽しそう。
ボクも早々によっぱらっちゃって、フォンデュの
画像ぜんぜんとってない。
あちこちでうみちゃんがちゃんとパチリしてくれてました。
もうだいぶできあがってるね、みんな。
中締めでの集合写真。
子どもも入れて総勢24人。
よくまぁこんなに入ったもんだ。
よくまぁ床が抜けなかったもんだ。
その後は三々五々と散りながら、
結局2時くらいまで宴は続きましたとさ。
ロペツ、おいしかったよ。ほんとありがとう。
かわかっちゃんも人集め&企画&段取りありがと!
次の日曜日、寝坊したのは言うまでもないが、
二日酔いのカラダにむち打って向かったのは
北山にある「表千家北山会館」。
「樂家の茶碗」展の最終日。
最近この展示会があるのを知って
滑り込みセーフで樂焼き茶碗をみにいった。
何年か前に樂美術館で
道入の赤樂茶碗にヤラれてから
なんちゃってにわか樂焼きファンをやってるが、
この展示会はすごかった。
初代長次郎から当代まで数えて15人プラス
実質的祖の田中宗慶、そして本阿弥光悦たちの
代表作ばかりがずらずらずらっと展示されてて。
もう、ね、圧巻です。
びっくりたまげた。ほんとに。
「やっぱ道入の赤樂茶碗、いい色だわ」とか、
「『稲妻』の赤と黒ってこんなことになってたんだ!」とか、
「ヘラ跡残ってる了入の赤茶碗、すげぇかっちょいい!!」とか。
もう、はしゃぎまくりだった。
で、どれもすごかったんだけど、
ズバっとやられたのは
田中宗慶の黒茶碗『いさら井』。
みまごうことなき艶消しのカーボンブラック。
モノリスみたい。
とても土の焼き物とは思えない。
土肌の表面感がぜんぜん分からない。
で、形は、品の良い着物姿の柳腰なお尻的シェイプ。
もう、完全にヤラれました。
この『いさら井』、調べたら
いつもは樂美術館の所蔵らしい。
また絶対展示されるだろうし、よくチェックしておこう。
気になる方、一緒に見に行きませんか。
袈裟の展示会見に行ったときも思ったんだけど、
こういうすごいモノに僕らがふれられるのは、
それを伝えてきたたくさんの人たちが
いるからなんだよね。
代々の茶人の方々、こんなすごいモノをちゃんと
きれいに残してつたえてくれてありがとうございます。
そして、今回の展示を観て
「宝くじ当たったら樂茶碗絶対手に入れよう」
と改めて誓ったのでした。
おいしいもの食べて、旨い酒飲んで、
素晴らしいモノを観てふれて、そして
気の置けない仲間たちと語って笑う。
幸せです。ワタクシ。
僕らに関わってくれてるすべてのみなさん、
改めてお礼申し上げます。
来年も変わらずお相手のほどよろしく
お願い申しあげます。
ちょっと早いけど、なんか挨拶してしまった・・。
まだ年末まで10日あるし。
明日も頑張って染めて仕事します。