tezomeya ブログ
本が出ました! ~「勤めないという生き方」
・・っていっても
著者はボクじゃないけど。
「勤めないという生き方」
森 健 著
去年の11月から年末にかけてじっくりお話をさせて頂いた。
著者は政治・経済系を得意とされている
著名なルポルタージュライターさんだ。
もう、何冊も本書いてらっしゃいます。
誤解を省みずに申し上げますが、
ボクのところにたまにこういったご取材が
ころがりこんでくるのは、
ひとえにボクの経歴が主な要因となっている、
っていうことだと認識しております。
今回もそういった内容のご取材だった。
でも、今回のライターの森さんは、
普通の通り一遍な質問ではなかった。
「なんで東大で染め職人なんですか?」
とか、
「下着会社から草木染めって
どういうつながりですか?」
とか、
そんなことはストレートに聞いてくれない。
それよりも、
「で、結局会社と折り合いが合わな
かった根本の理由は、なんだと思いますか?」
「青木さんの言う『自己矛盾』の、本質的な
意味をもう少しちゃんとお話してもらえませんか?」
「お話を聞いていると、正直
会社辞めたときは具体的な独立イメージって
無かったんですよね。なら、そのころの
モチベーションってなんだったんですか?」
そんな、ドキンとするような質問ばかり。
こちらもいやおう無くココロのやり取りを
せずには居られない気持ちになってくる。
もう、禅問答的なやりとりが多くて、
酒飲みながらだったってのも手伝って、
すんごい楽しく話をさせてもらえた。
で、出来上がったテキストを拝見して、
なるほどな、と思った。
ボクがこれまでお受けしたご取材のなかでも
一番正確に今までの道のりを表現して下さっています。
酸いも甘いも、ね。
で、ボク以外の方達のルポも読ませてもらったんだけど、
これがまた面白い。
著者が言ってらっしゃるように、それぞれが一つ一つ
色彩豊かな香りを放つヒューマンストーリーだ。
そして、それは決してステレオタイプ的成功事例な
お話ではなく。
色とりどりの山あり谷ありなお話が全部で13篇。
素晴しいです。森さん。
そんな話のお仲間に入れていただきありがとうございます。
ご興味おありの方は是非是非ご一読下さいませ。
手染メ屋にいらしてくだされば
立ち読みOKです(森さんごめん)。
でも、できれば買ってね。