台風12号の夜の読書と音楽

3日の土曜日、ホントは4日の日曜日にMTBのレースがあるので早寝しないといけなかったのに、台風が来て中止。

で、思いのほか時間があまって、でも飲みに外に出れる状況でもなくて、久しぶりに家で夜をのんびり過ごす算段となった。

読みかけてて気になってて時間が無くて読み切れなかった本と、こないだ友人のジョー宅で聴いたCDに徴発されて無性に耳に入れたくなったアルバムを取り出してほっこりタイム敢行。

しかし、このカップリングはまずかった。

スタッフは、本を読むBGMにするにはあまりに耳にタイトすぎる。スティーヴガッドのドラムにリチャードティーのフェンダーローズ、そしてコーネルデュプリーのイッちゃいそうなギターソロ・・・。全然文章が頭に入らない。

まずは本をあきらめて酒飲みながらスタッフだけに集中しましたとさ。

結局そのあと更にスタッフ2枚かけて、更にさらにジョーに教えてもらったコーネルデュプリーのゴキゲンな遺作(今年の5月に逝去・・合掌)までいってしまった。

その後は、耳触りのいいプリシラアーンやノラジョーンズに替えてカズオイシグロに集中。

BGMが耳障り良かったのも手伝って(笑)最後まで一気にいってしまった。

この話、すごいです。

のんびり時間を過ごす、なんて平和でおっとりした空気など全く与えてくれない。

いや、実に淡々と静かに話は流れていくのよ。でも、この話の状況設定が、もう、ええ。

ちょっと前に「アイランド」って映画あったよね。

ユアンマクレガーとスカーレットヨハンソンが出てた一応SFな映画。
ま、あれと設定似てると言えば似てるかな。

でも、触感が全然違う。もっと、冷たくて、でも少しざらっとしてて湿ってて、ほら、すこし鉄の味とかするとちょっと気になっていやなんだけど、もう一回なめたり触ってみたくなったりするじゃん。ああいう感じかな。

何年か前にベストセラーだったみたいだから読んだ人も多いと思うけど、こういう風合いの本がホントにたくさん売れててたくさんの人が読んでるんだったら、なんか、世の中もっと違ってるように思うんだけどな。どうなんだろ。

映画もあるみたいだし、みようかな。
でも、それよりもこのカズオイシグロの他の小説も読まなきゃだな。

人間の記憶の意味と意義、その主体となる本人のアイデンティティの意味と意義。そんなところがゆらいだりする。

あ、グレッグ・イーガンのSFとちょっと似てるのか。そういうの。

とにかく、安易に生きていることに疑問を呈さずにはいられない本でした。

しかし、そんな事とは全く関係なく、台風12号は本州を通り過ぎ、ぼくの田舎に大打撃を与え、そして田舎の心配をしながらも、明日は普通にまた染めをしてるアタシです。

ちょっとメランコリックになった夜だった。

手染メ屋http://www.tezomeya.com/

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