tezomeya ブログ
お宝発見! 電動混色器
先日の座談会でお会いしたさる大学のT先生が、学校の備品を処分されるということで廃棄予定の書籍・備品で使えるものがあればどうぞというとっても嬉しいお申し出を下さった。
で、もらえるものは何でも貰う主義のアタシ、でっかいキャリーバッグ担いで伺いまして、貴重な書籍などを譲り受けてきたんだけど、その中でも珍品なお宝を発見したのでここで披露いたしましょう。
「電動混色器」です。
かのマックスウェル博士が19世紀に発明したといわれるの混色円盤を、電動で使えるようにした画期的な機械です!
え、知らない?そ、そうですか・・。ま、いいです。
どんなもんかちゃんと説明させて頂きます。
こんな感じ。
実は仕組みは全然大したことないです(笑)。
スイッチと回転盤。で、回転速度を変えられるつまみが一つ。
まぁ、ワウフラッターがひどくて針とアームが無いレコードプレーヤーみたいなもんかな。
右下に色のついた回転板があります。これ12色プラス黒、グレー(3段階の濃度)、白、そして特殊な板がついて計18枚。
この色板を2枚とか3枚とか重ねて、それを回転盤の上に乗せて、で、回転させると色が混ざってどんな色になるか見える、という仕組みです。
単純ですけど、これ、相当面白いですよ。
早速実験!
まず、赤と黄色でどんな色になるかやってみましょう。
赤と黄色の板を挟んで2色で1枚の板にして回転盤の上にセット!
しかし、デザインといい質感といい何とも昭和な香りですな。ひどく惹かれます。ウルトラ警備隊の指令室にしれっと置いてそう。
そして、スイッチオン!
ぐいーん、って音とともに回り始めます。
最初はスピードが遅くてこんなんなんだけど、
じゃーん、オレンジです!!
はい、ちゃんと 黄+赤=オレンジ というわけですね。
え、絵の具でも確かめられるじゃないかって?そりゃそうなんですけど、ほら、その後道具洗ったりしなくていいじゃないですか。それに、この機械なら赤と黄の割合もちゃちゃっと変えられるんですよ。便利!!
正確に言うとこの回転混色は中間混色と言われています。絵の具の色を混ぜて作る色は減法混色、テレビなどの三原色の光を混ぜて作る色は加法混色。そして、この回転混色はその両者の中間的な位置(主に混ぜたときの色の明るさに関して)になるので中間混色っていうんですね。
・・・ま、そんな細かいことはまた今度にして。。
では次!
今度は黄色から緑を作ってみましょう!
緑の作り方は 青+黄の他にもう一つありますね。
黄+黒です!
じゃ、実際にやってみましょう。
緑の出来上がり!!
緑といってもカーキグリーン、昔でいう国防色系統の色ですが、この色目は黄色をくすませてできる色なんですね。
これ、ザクロで黄色に染めた後に鉄媒染でくすませてできるウチの老竹色と原理同じです!
ね、すごい色の勉強になりません!?
他にも、補色を混ぜるとグレーになるのもこの機械でわかります。
グレーになってますよね。
なんて、いろいろ遊んでるとすぐに時間がたってしまいます。あぁ、なんて面白いんだろう・・。
番頭「で、結局何に使うの、これ?」
え、だから、ほら、色の説明したりとか、ほら、補色のこととか、ほら、あの、その・・
「もしかしてまたサルでもわかるシリーズのネタにしようとしてないでしょうね・・」
あ、なんでわかったの!?
・・・あ、いえいえ。そういうわけではありませんが、もしご興味おありの方はお店に遊びにいらして下さった時に次の合言葉を言って下されば喜んでお出しします。
合言葉「マックスウェル!」「回転混色器!」
ご来店、お待ち申し上げておりますm(__)m