tezomeya ブログ
まさかニクイあんちくしょぉを好きになるなんて・・
ちょっと時間ができたので、気になってた本をCDでも聴きながら読もうと思った。
で、CDあさってたら、久しぶりに目に留まった。
これ。
ご存知の方はご存じ、コルトレーンのアセンション。
もう今から20年以上前、友人に連れられて初めてマウントジャズフェスティバルに行って、ブルーノートの超一流ミュージシャンの演奏にやられまくって、
「ジャズってかっちょええぇぇぇっ!」
とかかぶれて、ヤナギサワのテナーサックス衝動買いして、練習したけど全然ジョージアダムスみたいなかっちょえぇぇぇ音が出なくて(あたりまえです)、すぐやめちゃったあの頃。
そう、あの頃にジャケ買いしたCD。
「ジャズ聴くならまずはやっぱコルトレーンだよな」とか全然知らないのに勝手に思って、で、友達に教えてもらうのはシャクなので一人でジャズ系レコード屋にいって、コルトレーンのコーナーでジャケのデザインが一番オサレで洗練されたっぽいこいつを選んで買ったんだ。
で、家帰って早速CDプレイヤーに入れてスタート。
ドラムがドンガラガラとなって、サックス、ピアノ、トランペットが適当に音を出し始める。
あぁ、そっか、ジャズでも本格的なアルバム(何がどう本格的かわからんまま)は、楽器の音合わせからレコーディングしちゃうんだ。
すげぇ、一発録りのライブ感満載じゃんっ!
とか思いながら聴いてる。音合わせのままどんどん音が大きくなっていく。
???
どんどん、テンションあがってそうな感じなんだけど、リズムも音程もばらばら。何やってるのかわからん。
????????
で、そのまま18分経ってぐっちゃぐっちゃのままフェードアウト。
1曲終了。
・・・・・・え?
すぐ2曲目がフェードインして始まる。
全然雰囲気かわらず。
アルバム見ると、2曲だけ。
曲名は
1.Part1
2.Part2
なんですよ。
もう、2曲目は適当に飛ばしながら聴いて、まったく雰囲気変わらないのを確認して、CDラックの奥底に仕舞い込んでしまいました。
このアルバム、コルトレーンの後期の録音で、このアルバムからコルトレーンが極めて激しいフリージャズに傾倒していったっていうやつ。
ジャケ買いしてもっとも失敗した例の1枚。
あれから、何年かに一度、たまに目に入って、時間があるとかけてみたんだけど、やっぱり全然わからなかった。
で、さっきも、たぶんホント5年以上ぶりくらいにCDプレイヤーに入れてみた。
で、今晩、初めて、かっこいい、と思いました。
アタシは全然ジャズはちゃんと聴いてないしもちろんコルトレーンを系統だててなんて聴いてないんだけど、これ、すごいパワーだ。ぐちゃぐちゃに見えてそんなことない。
なんか、音楽っていうより、音圧かな。音って空気とソウルのかたまりなんだ、みたいな。
今晩、はじめて酒飲みながら、じっくりこのアルバム聴けました。
今、これ書きながら2回目聴いてる。
昔じゃ全然考えられない。
これ手に入れたころは、雑音にしか聞こえなかったもん。
CDの中身は変わってないんだよ。
24年たって、おれがかわったんだな。と。
その記念にブログにしてみた。
それだけです。
以上。すんません。