tezomeya ブログ
本当に無駄なお話 ~『インターステラー』を観ての科学考証的壱考察
※おことわり※
何人かの方にご指摘いただいた通り、本テキストの科学考証は間違っております。
本来ならばカー解を使用しなければいけない所、シュバルツシルト解で計算しております。しかもその計算も間違えている可能性もございます。
素人の勇み足で申し訳ありません。
その点を御含み頂き、もしよろしければご覧ください。
2019年正月 管理人 青木正明
ずっと気になってた映画、『インターステラー』をやっと観た。
一昨年からずっと気になっていながら忙しくて映画館に足を運べず、その後もdvd借りたりする機会がなくてやっと今日の昼に視聴した。比較的長い映画なので、時間が取れる日を探して、だ。
感想としては、まぁ、面白かった。
ただ、正直言って結構残念だった。
この映画をことのほか楽しみにしていたのは、前評判として科学的背景がとてもしっかりしていて、特に相対性理論を駆使した話というふれこみだったからだ。クリストファーノーラン監督の映画が特段好きという訳ではないが(メメントは結構好きだった)、最近珍しいハードコア系SF映画ということで、例えばグレッグ・イーガン(オーストラリアの超ハードコアSF作家)バリのゴリゴリのSFネタを期待していたのだが、そうではなかった。
確かに、“特異点”とか“事象の地平面”とか、相対性理論で使用される用語が正しく(って素人の当方レベルの判断だが)使用されていたし、映像もなんかそれっぽかった(大質量ブラックホールのエルゴ球の表現とか)。
だけど、愛の力は時空を超えるとかの話がメインテーマになってしまったりとか、重力にかかわる方程式が解けてないのに解けてるふりを40年もしてたりとか、さらに事象の地平面での量子データが得られて(それもモールスで!)すぐに新たな重力方程式ができて重いもん飛ばせるようになるとか、説明なく短絡的過ぎてわけがわからない。
ハリウッド映画特有の「こまけぇところはいいんだよっ!」的なところがやっぱりこの映画にもあって、とても残念だった。
いや決してヒューマンドラマが嫌いなわけでもなんでもない。そもそも、SFってのは、作者が自由に世界観を作りたいがための空想世界なわけで、そこに完全なる整合性がないといけないわけでないということは当方も理解しているつもりだ。
ただ、この映画の前評判が、「科学的背景がとてもしっかりしている」「著名な理論物理学者が科学側面のコンサルタントを全面的に請け負った!」なんていうもんだったからそのあたりものすごい期待してたんだけど、そこにとてもがっかりしただけだ。
ごはんで例えるなら、すごい本格的なインド宮廷料理屋さんって触れ込み聞いて行ってみたら、スパイスたくさん使ってるらしいけど全然それがわからないフツーに美味しいココ壱カレーみたいのが出されていやそれも嫌いじゃないけどなんだかなぁ、、みたいな。
そんな、有名な科学者がバックについた映像なんていわれたら、僕らの世代はもう「COSMOS」とかを連想しちゃうじゃないですか。期待しちゃいますよねぇ。
さっきも挙げた通りいくつか気になる点はあったのだが、特にあれ?って思ったところは、最初に着陸する惑星の話。
大質量ブラックホールを太陽とする惑星で、ブラックホールのあまりの重力のために時間の進み方が遅すぎる、というところ。
水に満たされた、地球とほぼ同じ大きさ(この惑星の重力が地球の1.3倍っていうセリフがあったので)の惑星の1時間が、地球のなんと7年になるというのだ。 ほんとにそんなことがありうるのか。観てて直感的におかしいだろと思ったんだけど、それをこれから検証しようかな、と。
・・・というわけで、さぁこれからただの暇つぶしのはじまりはじまり。ものっすごいお暇な方、もしよろしければどうぞお付き合いください。
※ご注意※
このあたりから間違った解釈をしております。
ワームホールを経由して地球外惑星を探しに行った宇宙探検飛行士たちはまずこの、海に満たされた地球よりほんの少しだけ大きい惑星にたどり着く。
この惑星の時間の進み方は極めて遅い。さっきも言ったとおり太陽であるブラックホールがあまりに重くあまりに近いところを回っているため、その強力な重力のせいで、この星の1時間が地球の7年に匹敵すると映画の中で科学者の飛行士が説明し、惑星に向かう前に皆は無駄な時間をすごしてはいけないと気を引き締めるのだ。
アインシュタインが1915年に発表した一般相対性理論によると、重力の強いところでは重力の弱いところに比べて時間が遅く進む。これは本当で実生活にも応用されています。例えば、地表にいる私たちとはるか上空を飛んでいる人工衛星では時間の進み方が違う。地球からの重力が地表の私たちより弱い人工衛星のほうが少しだけ早く時間が進むために、人工衛星に乗せている時計はわざと少しだけ遅く進む設定をしている。
そして、時間がどの程度遅くなるかという計算は、アインシュタインがだしたアインシュタインの重力方程式というもので計算できる。
こんな式です。
当方はこの式の意味がさっぱりわかりません。
でも、これをもっとわかりやすい形にしてくれたシュヴァルツシルトさんっていうドイツ人がいらっしゃいまして、この人の式だとちょっとわかりやすくなる。いわゆるシュヴァルツシルト解っていうんだけど、こんなの。
これを使って、はたしてそんな太陽系が存在するのか計算してみた。
・・・・・ややこしい途中の式は省きます。こんな感じ。酒とチョコにお手伝いしてもらってちまちま計算しました。
で、出たのが、こんなに進む時間が遅くなるためには、この惑星はブラックホールの半径の本当にすれっすれを回っていないといけなくて、それは、ブラックホールの半径の1.00000000029倍が公転半径になる、ってことになりました。
これ、もしブラックホールが私たちの太陽と同じ半径だったとしたら、太陽の表面から20cmのところを回ってる星ってことになります。ありえないね。もう。でも宇宙では何が起こるかわからんのでまだまだ計算します。
このブラックホールの半径の0.00000000029倍が、惑星の半径より大きかったらありえるよね。
ここで念のために補足します。物理で言うところの物体同士の距離というのはお互いの重心からの距離です。なので、2つの物体の距離が2つの物体の大きさよりも小さいというのは、どちらかにめりこんでるということ。だから、物体がふたつとも球であれば、それぞれの半径の足し算以上の距離がないとだめということです。
今から計算しようとするのは、惑星の地表とブラックホールの表面(これが事象の地表面ってやつですが)が本当にすれっすれで回る状況を想定しているわけです。
で、映画の中でこの惑星は重力が1.3倍っていってたので、この惑星が地球と同じように地殻型惑星として(すなわち密度が地球と同じと考えて)ニュートンの方程式から計算するとこの惑星の半径は約7100km。
ということは、さっきの数で割ると、このブラックホールの半径はなんと24兆km。これは約2.5光年です。もちろん私たちの太陽系の半径なんて優に超えてます。そしてこのブラックホールの質量もさっきのシュヴァルツシルト解から計算すると約1.7×10の43乗kg。これはざっくり太陽の10兆倍の重さで、私たちが住む銀河系の全質量より重いです。
私たちの銀河系のようにちゃんとした銀河や星雲の中心には、とてつもなく大きいブラックホールがどうもあるらしいので、とんでもないブラックホールがあってもおかしくないかもだけど、今知られてる限りで一番大きい超大質量ブラックホールが太陽の約180億倍。映画のブラックホールはこれのさらに500倍以上です。
うーん、もうしわけないけど、やっぱり直感あたってたっぽい。ありえないかなぁ。
しかもしかも、この星に降り立った飛行士たちはなんだかんだ惑星でひと悶着あって4時間ほど過ごしてしまう。で、命からがら惑星を脱出した後は、外で待っていた母船にさっくりと戻る。戻ってみると、そこで待ってたクルーが「もう、まちわびたよ・・」なんて二十数年待って白髪混じりの頭になってた。すなわち、この母船はブラックホールからはるか離れた重力の弱いところで待ってたことになってて、その距離を計算してみると、少なくともこの惑星からさらに何十光年も離れてないといけないんだわ(ざっくりなのは、母船のクルーが待ってた年数がざっくりなので)。
すくなくとも彼らの宇宙船は光速の何パーセントとかでは飛べない(地球から土星に行くまで2年かかってる)ので、何十光年なんていう距離を“さっくり”戻ることは不可能。ここもおかしい。
うーん、やっぱり、ありえないなぁ。
グレッグイーガンや昔のアーサーCクラークさんの話だったらこの当たりもう少しちゃんとしてると思うんだけどなぁ。。
残念だなぁ・・・・。
・・・と、ただの重箱の隅突っつきネタでした。
でも、よく考えてみたら、こんな長ったらしいブログを書く動機を与えてくれたのはこの映画なわけで、そういう意味では、なかなか素晴らしい刺激だったのでしょう。これだけでも観た価値があったのかも。
お付き合いくださりありがとうございました(って付き合ってくれた人いたんだろうか・・・)
面白かったです。インターステラーファンからすると、いろんなネタバレや解説を見るのが好きなので、頭の悪い僕でも分からないなりに、こういった分析を知れると、さらにインターステラーの価値があがります。
要するにアンチな方がいても、それはすでにインターステラーの虜になっているのだと思います笑
マーフウォッチの発売もあるようなので、楽しみですね!
コメントありがとうございます。
分析と言えるような正確な記述では既にないのですが、好意的なお言葉に感謝です。
そして、Hidama様のおっしゃる通り、自分も間違いなく虜になっています。
自分がこの映画に対してアンチと言う自覚はなかったのですが、ただ決してこのブログでは褒めてませんので、インターステラーのファンの方々から見るとアンチかもしれません。
ですけど、さっき全編見直した回数を改めて数えてみたら、なんと4回でしたww
自分は世間さまから見ても比較的映画好きのほうだろうと思うのですが、4回も見てる映画は2ケタありません。たぶん。
とても抱擁感のあるお言葉、ありがとうございました。
お陰様で、素晴らしい事に気づくことができました。
結局、自分はこの映画が気になって気になって仕方がないようです【^^】
こんにちは、楽しく読まさせて貰いました!
インターステラーを観て頭の良い気分のまま皆さんに混ざりたくてコメントしてます。私がこの映画で違和感を持ったのは、単純な話、未来の人間が高次元のコントロールが出来るようになったとして、ラストの四次元立方体で主人公と娘のへやを繋げて、特異点の情報を送る手助けをしたって所です。未来の人類が重量をコントロールできるようになる為には特異点の情報が必要で、その為には未来の人間がその手助けをする為に重量をコントロールするならば、一番最初のブラックホールの特異点の情報を手に入れる方法がなく、無限ループのスタートは何処なのかと言うところです。時間操作がある物語でループは付き物でその最初を言い出したらヤボではありますが、やはり気になってしまいました。誰かに『最初はこうやって特異点の情報を送ったんだよ』と、納得する説明をして欲しいです!笑
書き込みありがとうございます。
お楽しみに頂けたようで安心いたしました。
そうですね。タイムマシンネタでよくある、「この現象のはじまりはどこだったの?」ってやつですよね。
ただ、最近は量子力学と合わさった多世界解釈なんていう多元宇宙論もあってなんでもありなので、全然別のパラレルワールドの未来人が居てその人たちが元々すごい賢くて、なんて話かもしれないですね。全ては想像ですが。
面白い
かきこみありがとうございます。
私には計算する事が出来ず以前から分からなかったのですが、分かりやすく記述した記事が見つかりとてもうれしく思います。
有難うございました。
計算間違いしてしまっているのですが、少しでもお役にたつことができたようならとてもうれしいです。
こちらこそ書き込みありがとうございました。
結果としては間違えてしまっていたみたいですが、議論のきっかけにもなったわけですし、間違えたことをきちんと載せているし、素晴らしい記事だと思います!インターステラー 突っ込みどころ で検索してたどり着きました。私は物理は全くわからないのですが、それでも面白い記事だと思いましたよ。
せっかくいい記事を載せているのに、嫌なコメントがついているので、黙っていられず、、応援コメントです。
書き込みありがとうございます。
楽しんで頂けたみたいで良かったです。
応援頂けてとてもうれしいです!
もう削除しようかとも時々思ったのですが、お言葉に甘えましてやはりこのまま掲載させて頂きます。
人が作ったものを批判だけなんて
誰でもできる
それは低レベルな人間がすること
あくまで理論上説明する事ができて
現在考えられるリアルな宇宙の画が見れるって事だったけど
コメントでもあまりにアホすぎるツッコミしてる人間いるし
あんたたち映画見ない方がいいよ
これはノンフィクションじゃないんだからさ
人の良いところよりも粗を探すタイプの人間なのかな
映画を映画として楽しむ事が出来ない
それで粗探ししてそれを自慢するってw
NHKのドキュメントでも見といたらいいよ
書き込みありがとうございます。
ご指摘の通り、低レベルの知識しかないものが、偉大なるものに力なくかみついてしまっただけのことでございます。
ご意見、心して受け留めさせて頂きますorz
映画に対してどのような感想を持とうが自由です
それがたとえ批判的で、あなたにとって受け入れ難いものでもね
そもそもあなた自身、批判する人たちに対して批判してるでしょ?
それと同じことですよ
おそらくあなたは自分と違う意見を受け入れるのが苦手なのでしょう
わざわざ批判的な意見が集まる場に来ない方がいいですよ
通りすがり様
コメント下さりありがとうございます。
正直に申しますと、たしかに自分と違う意見を受け入れるのは苦手です。
ただ、小さいころ、カチンとくる他人の言葉は、自分にとってなにか意味があるからカチンとくるのだ、と教わったことだけは覚えています。
それだけは忘れないようにしようと心がけています。
頂いたご意見も、心して頂きます。
失礼しました。返信ボタンを押し間違えてコメントしてしまったみたいです
上記は匿名さん(2019年5月21日 at 11:29 PM )に対してのコメントです
管理人さんに対して批判する気は一切ありませんよ
通りすがり様
お返事ありがとうございます。
コメントにちょっとだけ不整合を感じたので「なんだろう・・?」と思ったのですが、そういうことだったのですね。
正直、安心しました【^^】
私自身は科学音痴ですが、
SFは大好きです。
重箱の隅かもしれませんが、
とても面白く読ませていただきました。
確かに、
重力が地球の1.3倍なのに
1時間が7年というのはすごいなーって思ってました。
ハリウッド的に
娯楽映画として
ある程度のデフォルメは仕方ないのかなとも思います。
デューン砂の惑星ではナビゲーターがざっくりと空間をねじ曲げていましたが、
スターキングでは
20万年後の人間が5次元的存在になるのです。
ブラックホールの実際の映像が現実になった今、
是非とも特異点を見つけ出し、
理論上だけでも外庭への旅行の可能性を
高めてくれないかなーと
わくわくしてるのです。
ゆー様
コメントありがとうございます。
おもしろかったとのこと、光栄です。
砂の惑星、懐かしいです。映画でしか知りませんが(原作は高校生の頃本の厚さと冊数をみて読むのをあきらめましたww)、ご指摘のシーンも思い出せません・・。
少し前に確かリマスターが出たと思うので見返してみようと思います【^^】
スターキング、たしかこちらもスペースオペラの長編大作でしたよね。
こちらも恥ずかしながら読んでいないのですが、映画があったのですか?
私たちの住む宇宙の外庭、どのような表現になるのかとてもワクワクしますよね。
失礼します。
なんだか安心しました。
この様にいち映画の科学的な考証についての議論の場がある事に。 そしてそこに人が集まり賛否両論が交わされる事に。
というのも今しがた、「フラットアース論」(論と言えるものなのか・・。)なるモノがあってアメリカではこの論の信奉者が増えている・・といった記事を目にしてきたからです。
詳しくは割愛しますが、平たく言えば読んで字のごとく「地球は平らで、球体だというのは大嘘だ」という考え方です。
本当に嘆かわしく、馬鹿げた事だと思います。 世間の理解も機材もない時代に苦労して研究した偉大な科学者達がさぞかし嘆いている事でしょう。
思うに、現代の科学者たちはもっと一般に向けて情報発信するべきではないでしょうか。 そしてもっと理解されるよう努力すべきでは・・。
そういう意味において、「インターステラ―」は良くも悪くも私たちに考える機会を与えてくれていると思います。
宇宙好きの私ですが悲しいかな、難しい数式による解析は理解できません。
だからこそ、先述のように私のような人々にも分かるように説明してゆくのも科学者の務めなのではないかと思うのです。
故カール・セーガン氏は、そのようなお1人だった様に思います。
個人的にはとても引き込まれた映画でした。 歴史に残ってゆく1本になると思っています。
活躍するロボットのデザインは、勿論「モノリス」へのオマージュでしょう。 監督自身「2001年宇宙の旅」を相当意識したようですし。
私のように宇宙が好き、映画が好き、創作SFが好き、ついでに言うとガンダムなんかも好きというような位のレベルの人間が観るのにちょうど良く出来てると思いましした。
個人的に宇宙の真理は突き詰めていくと、数式や法則を超えて哲学の領域に入っていくと思っているので、クーパーの5次元世界がマーフの部屋の本棚のウラというのはとても腑に落ちました。
「2001年宇宙の旅」でボーマン船長がたどり着いたあの食堂というかべッドルーム? ゲートさえ違えどあそこも又、5次元世界だったのではないか・・。
現実にはあんなところに本棚やべッドルームがあるワケがないのだけれど、あれはイメージ表現などではなく彼らにとっては実存する場所として描かれている、と私は思っています。
「宇宙」とはそういう場所なのだと・・。
長々と書いてすみません。
最後に一言だけ。
昔、小さい頃、今は亡き兄が「宇宙の果てってどうなってるんだろう?」と聞いた私に答えた言葉です。
「分からない。 でもこの宇宙って、案外どこかの小さな実験室の片隅の試験管の中にあったりするかもね。そしてその小さな世界に銀河があって、太陽系があって、地球があって。人はそこで生活しているとても微小な存在かも知れないよ。 僕たちが何億年と感じる時間も本当は一瞬の事なのかも・・。」
人類にはまだまだ宇宙に関して知らない事が多いのかも知れませんね・・。
コメントありがとうございます。
カールセーガンのコスモス、小さいころ当方も釘付けになってしまった一人です。あれは凄かったです。自分の中では、コスモスと手塚治虫の火の鳥が小さいころの自分に宇宙や科学への招待扉を開けてくれたツールだったのだろうと思います。
おっしゃる通り科学者さん達のわかりやすい解説はとても重要だろうなと思います。
そして、それと同じように私たち素人も科学者さんに少しでも近づけられる努力も必要なのだろうな、と思っています。
まだまだ自分も全然勉強不足ですが・・。
お兄様のお言葉、自分も同じように考えていました。
そして、それは小学生の時に目をキラキラさせながら読んだ先述の火の鳥未来編にもろに感化されて、です。
とても懐かしいです。ありがとうございます。
凄く楽しませて頂きました。
私は自分の次女と重ね合わせて
アポロからスターウォーズの機動力になったり
五次元空間の登場で苦笑しながらも
あの場面で思わず号泣してしまった人種でして
映画としては十分楽しめましたが
とはいえあまりにも腑に落ちない点だらけで
このように重箱隅つつき論を探しては
安心させていただいております
所詮は娯楽映画ですから
考証検証はナンセンスとはいえ
このように感じるのもまた楽しみのひとつだと思いますし大変貴重で有難いです
ウルトラマンが着地したら実は地耐力がないので足が沈んでしまう
ガンダムが倒れたら中のパイロットは生きていられない
グラビリテイの時速数万km同士の宇宙船を行来できるわけがない(停止してるのか?)
とか検証するのは楽しいですけどね?!
ケチつけてるとかじゃなく
リアルを求める楽しさですよね
私も火の鳥は子供ながらにはまった作品です
あの世界観は未だに出会えていないような、、、
コメントありがとうございます。
当方の計算間違いをしている検証にも関わらずお楽しみいただけたご様子で良かったです。
ウルトラマン、そうですよね。
といいますか、以前ちょっと計算したことがあるのですが、あの体重であの身長だと密度が金よりもだいぶ大きかった記憶があります。
光の国での原子間距離は私たちの物理では計り知れないほど短いのかもしれませんww
火の鳥は本当に素晴らしかったですよね。
また読み返してみようと思います【^^】
面白く読ませて頂きました。一SF映画に対して、このように数値計算まで行う科学に真摯な態度には、感服しました。
(既読かもしれませんが)キップソーン著の『The science of interstellar 』では、ブラックホール周辺の描写について次のように考察されていました。
①ノーラン監督の要請で、ミラーの星の1時間を地球の7年相当にしたい。
②シュバルツシルト解では潮汐力が強すぎるため星が自壊してしまうが、カー解ならば可能。
③ただし、ミラーの星とブラックホールとの距離が、非常に近い必要がある。
①が発端なので、時間の計算に関してはかなり正確だと思います。しかし、結局③で辻褄が合わなくなるそうです。(③を満たすには、ブラックホールの事象の地平線が、ミラーの星の地平線を覆う程度に、距離が近くないといけないとのことです。)
この映画、科学的正確さと観客への分かりやすさを両立しようと、とてつもない熱量が注がれているため、簡単には批判できないと感じました。
その他
・放射線問題を克服する為、あえて老齢なブラックホールにした
・ミラーの星からスイングバイで抜け出す為、実はブラックホール超近傍に中性子星がある(クーパーが一瞬中性子星について言及するシーンあり)
など、ブラックホールだけでも多数の裏設定があって面白いと思います。
個人的には、エンターテイメント面・教養面も含めてNo.1の映画です。
間違った考証にもかかわらずお楽しみいただけたご様子で良かったです。ありがとうございます。
キップソーンのご指摘の書物は知りませんでした。不勉強ですみませんです。
要約教えて頂きありがとうございます。なるほど。他の物理学者さんがキップソーンのアプローチを解説されていたのですが、同じ感じでした。
主さまにとってNo.1の映画とのこと。
当方も、なんだかんだ言ってもう何回も観ていますし、色々な意味でこの映画にヤラれてしまっているのだろうと思います。
おっしゃっておられる、科学的正確さとエンターテインメント性を両立させようとしている雰囲気はプンプン感じますし。
少なくとも2001年のように突き放した感じはありませんよね。
あれはあれで大好きですが。
コメントありがとうございました!
間違ってるなら消せば。素人が適当なこと言ってて不愉快だ。
コメントありがとうございます。
自分への戒めも兼ねて遺しているために不愉快なお気持ちにさせてしまい、誠に申し訳ありませんでした。。
まず他人のブログに入り込んで
イチャモンつけてる性悪な輩の方が
性格悪いし友達もいなそうだと思いましたね。笑
偉そうにむかつく。
書き込みありがとうございます。
気の落ち着くコメント、うれしいです。
が、私もおそらくそれほど性格の良いほうではないのと思うので、調子に乗らないよう気を付けますww
へんなイチャモンはスルーでいいと思いますよ。見てて腹立ちましたわ。
検証してみようとしただけでも凄いです。
自分も、愛とか絡められてそれが解決への鍵みたいになるとゲンナリします。
また、はまると知りたくなる性分なため、映画みて意味わからないことだらけだったので、やさしい相対性理論をよみましたがやはりわからない。笑
時空ってなによ、なんで歪むの、からはじまり、地頭が理解するまでに達していないことに加え、何か身近なものにたとえて想像しようとすることが間違いのようですね。
高速道路で同じ速度だと止まってみえる、くらいはわかりますが。笑
宇宙はデカすぎて恐怖。大人になってからそこに興味を抱き知りたいと思ったけれど、まだ理解可能な「科学」では限界がありやはり「物理」になるんでしょう。
アインシュタインだか、
天才といわれるが、自分はクールな数学者ではなく、宇宙は想像力がないと解けないと言っていた。
計算が合っていることはだいじだが、壮大ゆえ人間の想像をこえる仮説を立てる
豊かな感性がなければ宇宙のことは解けないんしょう。
そういう意味でも頭でっかちな天才数学者ではなく、感性豊かな物理学者、なんだろうなあと尊敬してしまいました。
それにしても1時間が7年かあ。まあ想像できる範囲でいえば、スマホみていて時計みたら3時間も経過してた!みたいな感覚なんでしょうかね。
気を付けねば。
書き込みありがとうございます。
お言葉とてもうれしいです!
ただ、私が間違った解釈をしていたのは揺るがぬことでして、
更に言うならば、自分の無知を疑う前に世界的物理学者を疑った、という行動をとってしまっていたことを、非常に反省しています。
天文や物理ではなく別分野ではありますが、一応研究者の端くれとして活動し始めている人間としては、いくら非難されても足りないミス行為です。。
皆さまからの叱責、そして温かいお言葉の両方とも糧にしながら、今後も頑張っていきたいと思いますm(__)m
「映画なんだから」と言えばそれまでなんだけどそういうの好きだと気になっちゃいますよね。少し分かります笑。
コメントありがとうございます。
返信ものすごく遅くてすみません。
気持ち、すこしだけでもお判りいただけたご様子でうれしいです。
まぁ、ただやはりノーベル物理学賞の先生に裏付けなく間違った形で噛みついているのは間違いないわけで、ここは本当にごめんなさいですm(__)m
最後まで楽しんで読ませて頂きました。数学科ではない私には例の方程式など1mmも分かりませんででしたが、とても難しいことをやってのけられたのだなと感じました。どうやら間違っておられるようですが、1本の映画に対して多角的に興味を持ち、それを行動に移すという行為は並大抵の人間では出来ない事だと思います。何事にも興味・疑問を持ち、それを行動に移す、あなた様のような方が社会、技術を改善し、少なからずとも世界に貢献できる人なのだなぁと思います。最後に誹謗中傷も多々見受けられますが、その辺りの知識が乏しい私にもある程度理解できるようまとめられておられ、とても見やすく、楽しんで読ませて頂きました。貴重な体験を経験させて頂き、誠に有難うございました。
コメントありがとうございます。
間違っているにもかかわらず楽しんでいただきうれしいです。
また、温かいお言葉恐縮です。
勉強不足なことばかりですがこれからも頑張ります!
コメント欄で否定するのは賛成することと同じくらい素晴らしいことだと思う。けど、伝え方が大切でしょう。
感情任せなただの悪口が多くて残念。
個人的に読んでいてとても楽しかったです。
“時間てなんだ?”と、時間について調べるきっかけをくれたブログでした。
コメントありがとうございます。
頂きましたお言葉は個人的にとても心が休まります。ありがとうございます。
ただ、いずれにせよ素人が知ったかぶりして偉そうに述べてしまった事実は間違いないわけでして、その点は深く深く反省しております・・。
時間って本当に不思議ですよね。相対性理論を少しだけ理解できて、時間に対する概念がすっかり変わりました。
時間でさえ相対的ということが分かった時点で、更に怠惰な人間に成り下がってしまった気もしていますが(笑)。
このコメント欄がまだ生きているといいんだけれど。
本当に素朴な疑問です。
母船エンデュランスに残っていたロミリー、23年4ヶ月の間、水と食料はどうやって確保していたのでしょう?
先日、シネフィルWOWOWで放映していたのを観て投稿させていただきました。封切りで1回観ていたのですが、個人的にはSF超大作を目指していたのは分かるけれど、それが分かっちゃっただけに面白味がなかった、と感じました。その後、あまりにも評価が高くなっているのでもう一度観ようと思った次第。なるほど当時よりちょっとばかり科学知識が身についた(ニールのおかげ)からか、前回では気がつかなかった部分に面白味は感じたけれど、総合的には前回の感想とあまり変わりませんでした。
重箱の隅、とても大切です。
ローエの名言「神々は細部に宿る」ですね。
重箱の隅に違和感があると、多くの人は無意識ながらそれを感じ取るものです。それがなんとなくでも「面白くなかった」とか「面白かった」につながるのでしょう。観衆のすべてが評論家のように指摘できるわけではありませんが、その評価には信頼性があると思っています(時として作り手が意図的に重箱の隅に違和感を置いても気がつかれないことは多々ありますが)。
いくつか「インターステラー」に関するブログを観ましたが、どこも科学的検証を絶賛しているところが多く、それはちょっと鼻持ちならないところがあって文化系には入り込めない領域でした。正直、そこの重箱の隅を突っつくならこっちの重箱も開けて中、突っつけよ!と思ったところでこちらに辿り着きました。
ツッコミどころのない映画なんて存在しません。ツッコミどころと重箱の隅は似て非なるもの。
重箱の隅を凌駕するパワーがあれば面白いと感じるし、引っかかると唸ってしまうだけのこと。それは批判ではなく感想でしょう。しかも、かなり個人的に。
天然色工房さんの感じた「もやもや」や「残念な部分」はターメリックとガラムマサラのように私とは違う部分かもしれませんが、なんとなくココ壱カレーみたいだったよね、という感想は同じような気がします。
ただ、この映画の細部にもいいところいっぱいありました。とくにTARSとCASEのキャラクターとデザインは大好きです。
感想を語り合う場所を、そのまま残してくれたことに感謝です。
PS: ななし (2018年8月9日 )さんのシュヴァルツシルト解の指摘、なんだか生徒を見守る学校の先生みたいでとってもクールでした。
多くの楽しいコメント誠にありがとうございます。
ご質問について、確かにそうですね。そこ、全然見落としていました。いつ帰ってくるかわからないからコールドスリープしてなさそうですしね。
排泄された有機物からうまいこと何か作る調理器具とかあったのかもですね(笑)
まぁそれでもエネルギー保存はできないはずなので、20年以上も自分の排泄物の再利用だけで生命活動カロリー数をキープするのはすごく難しそうですけど・・。
私のただの重箱の隅を、ローエの言う「細部」に見立ててくださり光栄です。
モノづくりをしていると、細部に神が宿る感は本当によく感じます。
このブログで私がつついた重箱の隅がノーラン監督たち製作側にとって重要な要素だったかどうかはわかりませんけど。
ココイチカレー感に同じフィーリングを持ってくださっていたのがとてもうれしいです。
他のコメントでも申していますが、間違いなく私はすでにこの映画の虜になっていると思いますww
そして、それもこれも、ロミリーとほぼ同じ歳さんのように、いろいろなご意見を教えてくださるからだろうと思っています。
そして、おっしゃる通り好きなところもいくつかありまして、私も同じくあのロボットの登場と演出は大好きです!
最初のミラーの星でアメリアを助けるためにトランスフォームして回転して走るシーンにまずやられました。
ほかのロボットモノと全く違う高度なインダストリアルデザインを勝手に感じて清涼感を覚えました。
こちらこそ楽しいコメントを下さりありがとうございました!
PS:ファーストマン、まだ観ていないのです。観てみますね。
ブラックホールを公転する惑星?
そんなもん一瞬で吸い込まれるでは?
重力が大きすぎて光も出さないブラックホールの惑星が、なんで昼なの?
書き込みありがとうございます。
その、一瞬で吸い込まれるかどうかの計算をしたのですが私が間違っていたようで、回転するブラックホールであれば吸い込まれない惑星軌道があるようです。
また、回転するブラックホールはその表面にエルゴ球(正確には楕円球状にブラックホールを取り巻いている部位)があって、その周りはどうも結構光っているみたいなのですよね。
私も不勉強だったのですが、回転しているブラックホールというのは、いろいろややこしいみたいです。
たくさんの人に絡まれて大人気ですね。
羨ましいです。
私は知人に以前から進められていた映画で期待していたのですが、先日観てがっかりしました。ファンタジー映画だもん。
公式の理論云々は意味不明なのでそうなんだーとしか思いませんでした。
ただワームホールを使って遥か遠くの宇宙に行ったりのに、宇宙船と地球が普通に交信していたことに違和感がありました。
ワームホールは電波も通すの?
それともそれほど遠くなかったのかな
ビーコンの電波もワームホールを通って地球にきたのかな?
この辺って言及されてましたっけ。
他の方もコメントしてましたけど、とにかくインターステラーにはSFのそれっぽさというか、そういうものなんだよっていう説得力が感じられませんでしたね。
実際の理論に基づいてとか言ってる割に愛だーで全て解決するし。
この映画を観て頭悪いやつは理解出来ないとか言ってる人がいますけど、観て頭良くなった気がしてるだけじゃないかな。
落書きしてすみませんでした。
コメントありがとうございます。
落書きだなんてとんでもないです。
それであれば、そもそも私のこのブログ自体が冗長な落書きですww
ワームホールを通してもちゃんと動画映像が届くことは私も「そーなのかな・・?」と思っていましたが、これに関しては私の不勉強でちゃんと突っつける知識がなかったので言及していません。
もしかして指向性が非常に高くてワームホールを通っても波長の変異がない電磁波通信の方法が未来にできるような電波学の知見があるのかもしれませんね。
いずれにせよ、皆様がこうやってコメントをしてくださるおかげで私もとても勉強になっていますし、そして何よりも楽しませていただいています。
本当にありがとうございます【^^】
投稿主の謙虚さと忍耐力に感服しました
ここの米欄で色々と叩いてる人(友達いなさそう)とかは論外です
私も映画を見ていて、疑問を感じたのでこういった検証があると助かります!
コメントありがとうございます。
過分なるお言葉恐縮です。
まぁ、友達があまり多くないのは事実です、ハイ^_^;
色々と疑問、生じますよね。検証は間違っていたのですが、何か少しでもお役に立てたのならうれしいです。
SF映画などの設定を科学的に検証する人は私の大学・学科では普通にいましたから(君の名はで彗星の軌道を求めるとか)、それを重箱の隅を突くだ友達いないだの批判する人がいるのは衝撃です。
本当につまらない映画なら誰も検証すらしないと思います。
コメントありがとうございます。
君の名はでの彗星軌道はおかしな話でしたよね。地球が焦点ではないのになぜ接近点が周期的なのか、不思議ですよね。
まぁ、映画の本質には何の関係もないので、どうでもよいのかもしれませんけど、マロンさんの周りには不通にいらっしゃるというのを伺い安心しました【^^】