tezomeya ブログ
葛の葉で緑色をふたつ染めてみよう!
『葛で2種類の緑染めワークショップ』
日 時 | 2018年7月28日(土)13時スタート 17時終了予定 |
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場 所 | 手染メ屋工房内 アクセスはこちら |
解 説 | tezomeya店主 青木正明 |
費 用 | 3,500円(税別、染アイテム別) |
定 員 | 先着8名様 定員締切 |
お申込 | お問合せフォームをクリック頂きフォームから申込み下さい ※項目から「tezomeyaのイベント教室」をお選びください |
その他 |
・染アイテムはこちらで絹ストール2種類を用意いたします。 ①絹格子ストール(57cm×170cm 1枚税別3,200円) ②絹擬紗ストール(34cm×130cm 1枚税別1,600円) から当日お選びいただけます。また今回は2系統の緑色が染まりますので、それぞれを染めたい方は2点お選びいただけます。なお、本ページ画像のストールは全て①です。・30g未満の絹素材であればお持込可能です。30g未満を2点お持ち頂いても結構です。詳しくは御申込時にご相談下さい。 |
本イベントは定員に達したため募集締め切りました(7/19)
今年2回目のtezomeyaイベントワークショップ。久方ぶりに緑染めをしたいと思います!
皆様、鮮やかな緑を染め上げることが出来る天然染料って存在しない、というお話しをご存知ですか?これ、この業界では結構有名なお話しですので、草木染めがお好きな方でしたらお耳にされたことがあるかもしれませんね。
いわゆるカーキグリーンや国防色的な暗いくすんだ緑系なら鉄媒染で染まるものもあるのですが、新緑のキレイな色や、黄緑色などの鮮やかな緑系は実は染め出せないんです。
そうなんです。私たちの身の回りにはこんなにたくさんの緑の植物がいるのに、この緑に染め上げることの出来る草木が一つも無いんですよ・・・。
では、昔はどうしていたか・・・・? 青色+黄色で緑を染め上げていたんですね。藍染めで青く染めた後にキレイな黄色に染まる刈安や黄蘗で重ね染めをして、緑を染めていたんです。
でも、昨今の様々な研究家の方たちの努力の賜物によって、なんと植物の緑染めができるようになったんです!
あの有名な山崎青樹さんが発見・開発した手法を使えば、誰でも緑に染めることが出来るんですよ!若干青磁よりの緑ですけど。
ということで、今回はその山崎青樹さんの方法を少しアレンジして皆さんとあこがれの緑を染め出そうと思います。
そして、更に今回はもう一つ。tezomeya考案のエタノールを使用した今風の、でも悪く言うと少々ズルい緑染めもしてみたいと思います。
山崎青樹さん方式と、tezomeya方式では、染まり色が若干違います。なお、どちらも媒染は明礬と酢酸銅を使用します。ですので、この色の違いは媒染による違いではありません。
左が山崎青樹さん方式、右がtezomeya方式の仕上り色です
tezomeyaがめったに使わない酢酸銅。この緑染めの際にだけ利用させて頂いております。なんか銅ってイメージ悪いように聞こえることがあるのですが、決してそんなことないです。tezomeyaがなぜ普段銅媒染をしないか、というのは、環境志向的な考えからではないです。皆さんが思っておられるほど悪いもんじゃないです。もし時間があればそのあたりのお話しも出来ればと思います。
酢酸銅で媒染中の絹ストールです
染料には葛(くず)の葉を使います。工房の近くの鴨川の河原で生えていることが多いので、ワークショップ当日までに番頭が採取させて頂きます。出来るだけ新鮮な状態で使うのが良いので、おそらくワークショップ前日に刈りに行ってきます。
鴨川沿いで手に入る葛の葉
・・ということで、今回は葛から少し系統の違う2つの緑を染めて頂けます!
1つの染料から2色が染まるってちょっとお得感ないですか? ないか・・・。
この緑の正体は「葉緑素」なんですが、同じ葉緑素を持った葛の葉を使って媒染剤も同じなのに、なんで2つの色目が違うのか、そしてこの葉緑素ってどんなものでどんなにすごいものなのかとか、そのあたりのお話しもできればしたいと思っています。植物って、本当にすごいんですよ。それもこれもこの葉緑素のおかげなんですね。そのあたりを難しくない程度に、是非ご紹介したいと思います。
山崎青樹さん方式でぐつぐつ煮込んでる様子
定員は8名、いつもの通り先着順です。
皆様のご応募、心よりお待ちいたしております!
はじめまして。
緑染めについて知りたく調べていたところ辿り着きました。
藍と黄を重ねる方法を試したのですが藍が強すぎたのか緑になりませんでした。
葛はとても身近なので試してみたいのですが緑染めの方法をよろしければ教えて頂けないでしょうか?
季節によって色の出方は変わるのでしょうか。挑戦してみたいです!
どうぞよろしくお願いいたします。
お問い合わせありがとうございます。
承知いたしました。後ほどメアドのほうにご連絡さしあげます。