メールマガジン
2014年6月
皆様
いつもありがとうございます。手染メ屋の青木でございます。
すみません、少しメルマガさぼってました。
突然ですが、昨日も今日も、コンロに火をつける作業に
少々の勇気と勢いが必要でした。
特に、30日は外出していると、ムン、とした気体の塊が
むわぁっと体全体にあたってくる感覚しきりでございました。
夏、ですね。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
カンヌ映画祭が終わりましたね。
河瀬直美さん、無冠で残念でした。
奄美大島を舞台にした映画とのことで、個人的にもとても
楽しみなので、受賞されようがされまいがいずれにせよ
封切したら映画館に行こうと思っています。
でも、今回のカンヌで、個人的に一番興味があったのが、
「ミスター・ターナー」です。
そう、あの画家のターナーさんの自伝的映画・・・・・
・・・・とマクラは後にして、本題のお知らせコーナーです。
今回はイベントのお知らせ3件です!
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◎―今年も父の日の日本橋三越さんに伺います!―◎
●日時: 2014年6月4日(水)~10日(火)
●場所: 日本橋三越 5F スペース#5
●イベント名:「COOL DAD JAPAN」
昨年同様、今年も日本橋三越さんに伺います!
春夏の新作を中心に、昨年同様絞りアイテムをたくさんお持ちします。
新作のサイトページが間に合いませんでしたが、
上記のイベント紹介ページで一部掲載しております。
是非ご覧ください。
前半の16日~20日昼過ぎまでは番頭が、
後半の20日~22日までは店主が
店頭におります。
是非是非皆様お越しいただければと思います!!
皆様のご来店をお待ちいたしておりますm(__)m。
詳しくはこちら
https://www.tezomeya.com/ja/column/nihonbashi2014ss.html
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◎―オリジナルの調香でアロマキャンドルを作る教室です!―◎
★手染メ屋の手習い講座 vol.30
『Kayoさんの自然素材で作るアロマキャンドル教室』
●日時: 2014年6月28日(土)13時30分~
●場所: 手染メ屋
●講師: Kayoさん
●費用: 4500円(持ち帰りのキャンドル材料代すべて含む)
●人数: 8名 先着順
詳しくはこちら↓
https://www.tezomeya.com/ja/workshop/etc/tenarai-kayo3.html
さて、今回もKayoさんにご登場いただき、アロマの教室を開催します。
アロマセラピストさんのキャンドル作りらしく、まずはアロマチャート
でその時のご自分にうってつけの香りをみなさんそれぞれ作って頂き、
その香りをキャンドルに移す、という教室です。
蜜蝋や今話題のマイルドで香りが出易いソイワックスを使っての
完全自然素材キャンドル作り。
いつもの通り早い者勝ちです。
ご興味おありの方は早めにご予約お願い致しますm(__)m
詳しいことはこちらをどうぞ!
https://www.tezomeya.com/ja/workshop/etc/tenarai-kayo3.html
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◎―あの明宝で泊まり込み体験イベントやりますっ!―◎
「めいほうの森・里山のなかで五感ワークショップ」
●日時: 2014年7月20日(日)~21(月・祝)
●場所: 岐阜県郡上市明宝地域
詳しくはこちら!
https://www.tezomeya.com/ja/workshop/etc/20140720meihou.pdf
明宝ハムや明宝鳥ちゃんで有名なあの岐阜県の明宝に訪れ、
現地の方たちと交流しながら里山を五感で楽しむイベントが
企画スタートしました!
当方も「視覚ワークショップ」担当として、現地で
里山の草木を使った染ワークショップを行います。
里山の桃源郷ともいえる明宝を、みなさんと一緒に
五感で楽しみたいと思います。
申し込み先着順です。
締め切りは6月14日土曜日!
ご不明な点等ございましたらどうぞ手染メ屋までお問合せ下さい。
是非是非ご参加いただけましたら幸いでございます。
お申し込み方法などはこちらのチラシpdfをご覧くださいませ。
https://www.tezomeya.com/ja/workshop/etc/20140720meihou.pdf
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・・・・・・・・・・マクラの続き
がとうとうその秘密のベールを脱いでコンペティションに
ノミネートされてたんです。
残念ながら作品賞は取れませんでしたが、主演男優賞はしっかり
おさえてました。
あ、いえ、別に当方毎年カンヌ映画祭の動向を確認しているような
映画通ではございませんが、この、ミスターターナーは、
その製作情報がオープンになってきた頃からずっと注目してました。
話は少々古めですが、皆様、ターナー展には行かれましたか?
関東では昨年の年末まで東京都美術館で、そしてその後に
関西では4月初旬まで神戸市立博物館で開催されてましたよね。
当方、こんな仕事をしていながら本当にお恥ずかしいのですが、
小学校や中学校の頃は全くと言ってよいほど絵に興味が
ございませんで、図工や美術の時間は、退屈極まりない時間帯で
ございました(まだ工作はだいぶ好きでしたが)。
そのおかげもございまして、イラストや絵などは
笑っちゃうくらいへたくそです。
動物を描くと何を描いてもそのフォルムはすべて
デブで首の短いキリンになってしまいますし、
絵しりとりなどしようものならもう周りから
大ブーイングでございます。
いえ、ヘタウマではありません。真正下手です。
そのような思春期を過ごしながら、ただ、一度だけ、
絵に感銘を受けたことがあるのです。
中学校の時の美術の教科書だったと思うのですが、
静かな海に帆船が佇み、そのバックにまばゆいばかりの
朝日か夕日が光る絵。
これがターナーの絵でして、
なんだこりゃ、むちゃくちゃかっこいいじゃん、って。
おそらく「戦艦テメレール号」だったのだろうと大人に
なってから思うのですが、とにかく、ピカソを見ては子どもの絵と思い、
モナリザを見てはいけ好かないおばちゃんと思っていた情操感ゼロの
おバカチュウボウが珍しくびびーんと来たのがこの
ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーさんでして、
この人の名前だけはずっと覚えていて、絵画集を手にすると
バカの一つ覚えのようにターナーの絵ばっかり探しては追ってました。
高校の時に美術の宿題で描いて生まれて初めて先生に褒められた絵は、
画集で見つけたターナーの海の嵐の絵のコピーでした。
もちろん全然コピーなんてできてませんでしたが、なんか、
ターナーの油彩よろしくモリモリと水彩絵の具を盛り付けてました(笑)。
で、やっと、やっと、本物のターナーを観る機会が今年めぐって
きたわけでして、もう、そりゃもう喜び勇んで神戸まで出かけて
みてきたわけです。
で、もう、簡単に申しますけど、そりゃ、もう、ね、びっくりでした。
勝手にこれまで頭の中で増幅させていたターナーの絵のイメージ感を
さらに軽く凌駕する作品だらけでした。
さすがにこんな年齢でこんな仕事をしていることもありまして、
今では好きな画家さんはターナー以外にもいらっしゃいますが、やはり、
彼は自分の中ではディメンションが違うところに位置するようです。
モネとも、ロスコとも、ちょっと次元が違います。
あくまで個人的な感想ですが。
で、初めて生でちゃんとターナーさんの絵を見て、
勝手に気付いたことがありました。
この方、すごく、ケレン味たっぷりで、風景をブーストして
描いてる人なんだな、と。
目に映ったものを全く誇張せずに頭に入れられるほど人間は
良くも悪くも正直ではないのはごく当たり前のことなのですが、
それを、彼はおそらく居直りまくって、もう、これでもかって程に
増幅して風景描いてる感が満載でした。
だからと言ってご存知の通りターナーさんの絵はいわゆる
抽象画では全くないですよね。
そこが、ケレン味たっぷりなんですよね。
写真がないあの時代に(いやもしかしたら写真がない時代だからこそ
やりやすかったのかもしれないけど)、
目に映った風景を、そのブースト感も併せて仕上げていくのには、
かなりの心的パワーが必要だったはずです。
そして、そこには、失礼ながら、
「こんな風景に仕上げてやろう、うっしっしっし」ってな、
美しくもヨコシマな気持ちが大きく働かないとできないのでは
ないかと思うのです。
彼、相当、性格が悪かったのではないか、などと、
絵を見ながら思ってたんですよ。
で、図録を買って、全部読み漁ったらあにはからんや
やっぱり相当イヤな人だったらしいです。
本当にいやな方だったかどうかはともかく、
かなりの変わり者だったそうで。
で、自伝を探したのですが、これがあまり面白そうなものがなく・・・。
それで、だれか映画とか作ってないかなと調べてたら
なんと本国のイギリスでマイク・リー監督が映像取り始めてるなんて情報が!
なので、いつ公開されるか、とずっと待っているんです。
ターナーさんがどんなに変な人だったか、もちろん200年たっている今では
正確な情報などわかりませんが、少なくとも、当方よりはしっかりターナー
を調べ上げたマイク・リーさんが語るターナーさんとはどんな人か?
もちろん性格だけではなく、なぜ彼があそこまで風景画に固執したのか、
そして、変質狂的なまでに、しかもシレっと、光を描き続けたのはなぜなのか、
そんなところがどう語られているか、それが楽しみで楽しみでなりません。
今年の10月頃に英国で上映スタートらしいので、
国内では今年中に見れるかどうかわかりませんけど、
カンヌで男優賞とったんだったら、たぶんどっかでやるだろう、と。
何度も言いますが、楽しみで楽しみでしょうがないです。
だいぶ先ですけど、映画観たらまたメルマガネタにさせて頂きますね。
すみません、今回も全然hosi落ちなしです。。。
以上、3件のご連絡でした。
いろいろイベント画策しております!
東京の催事をはじめ、ひとりでも多くのお客様と
イベントでお会いできますことを
楽しみに致しております!
追伸
時々手染メ屋お知らせメールをお送りさせていただいて
おりますが、ご迷惑でしたらこのままご返送くださいませ。
以降、当方からのメール送信はご遠慮させていただきます。
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天然色工房 手染メ屋
店主 青木正明
〒604-0983
京都市中京区麩屋町通夷川上る笹屋町456-2F
TEL&FAX 075-211-1498
※日曜、第二・第四月曜定休です
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