メールマガジン

2015年2月

皆様

いつもお世話になっております。手染メ屋の青木です。
2月も半ば、陽が長くなってきましたね。
あと一か月もすれば春分。昼と夜が同じ長さになりますよね。
まだまだ京都は寒いですが、春一番のお出ましを心待ちにしながら
染め作業をしております。

さて、全く話は変わりますが、先日とても好きな映画に出会いました。
「FRANK -フランクー」というイギリス映画です。
知ってる俳優はマイケル・ファスベンダーだけで、ほとんど何の
前情報もないまま、街中の廃校の中にある小さな映画館で
観たのですがこれがもう店主の好みにドンピシャでして・・・

・・・・とマクラの続きは後半に廻しまして、
今回は遅きに逸した冬物新作のサイトアップのお知らせ、
そして春の催事情報や新作のご紹介です!

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◎―軽やかであったかいストライプネルアイテムデビュー!―◎

★オンラインストアはこちらから↓
 ストライプロングシャツ
 https://www.tezomeya.com/ja/webshop/ks004.html
 ワイドキュロットパンツ
 https://www.tezomeya.com/ja/webshop/kp012.html

★商品説明はこちらから↓
https://www.tezomeya.com/ja/lineup/l_ks004.html

本来は昨年末までにアップするべきところ、
いつもの店主のサボりでこんな時期になってしまいました・・。

ですが、まだまだ寒いですよね。ネル素材だけどストライプで
軽やか。レディスのロングシャツと同じくレディスのワイド
キュロットパンツを作りました。
番頭はもうこの冬ほぼ毎日これで過ごしています。

まだまだ活躍してくれるアイテムです!
もしよろしければ是非一度お手に取ってご覧ください!!

★オンラインストアはこちらから↓
 ストライプロングシャツ
 https://www.tezomeya.com/ja/webshop/ks004.html
 ワイドキュロットパンツ
 https://www.tezomeya.com/ja/webshop/kp012.html

★商品説明はこちらから↓
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◎―コットンガーゼストールも2点アップしました!―◎

★オンラインストアと商品説明はこちらから↓
https://www.tezomeya.com/ja/webshop/st.html

以前から店頭で展開しているコットンガーゼストールもこの度
やっとこさサイトアップしました!
大判サイズとレギュラーサイズの2種類です。

大判サイズは、昨年末に廃版となってしまった
四辺フリンジストール
の代替えと思って頂ければと思います。
サイズは以前のフリンジに比べて大きめになりました!

どちらもやわらかくて使いやすいアイテムです。
これからの季節どんどん活躍します。

是非一度ご覧頂ければと思います。

★オンラインストアと商品説明はこちらから↓
https://www.tezomeya.com/ja/webshop/st.html

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◎―今年も4月に恵比寿三越さんに伺います!―◎

  ●日時: 2015年4月8日(水)~14日(火)
  ●場所: 恵比寿三越 1F クロスイーギャラリー

恵比寿三越さんのサイトや当方でのイベント標語など、まだ
決まっていませんが、イベント開催が決まりました!
春夏の新作、今年もいろいろ考え中でございます。

前半の8日~12日夕方までは番頭が、
後半の12日~14日までは店主が
店頭におります。
是非是非皆様お越しいただければと思います!!

詳細はまた来月のメルマガなどでお知らせいたします。

皆様のご来店をお待ちいたしておりますm(__)m。

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◎―春夏新作、鋭意企画進行中です!―◎

レディスその1・・爽やか吊編しましまパーカーとカットソー!

レディスその2・・すっきりフィットなストレッチパンツ!

レディスその3・・軽やか過ぎる人気素材和紙混スカート!

メンズその1・・・スタッフ中家初の渾身企画7分袖アイテム!

メンズその2・・・古き良き××××ブロードシャツ!

その他にもクイーンアイテムなどもろもろ企画中です。
乞うご期待でございますm(__)m

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・・・・・マクラの続き

今のところ今年観た映画のなかで
手染メ屋アカデミー賞最有力候補です。
(・・・ってまだ2月ですが)
何が良かったって、売れないバンドの話だったり
音楽がカッコよかったりシニカルな笑いがあったり、
いろいろ好みに則した風合いだったのもそうなのですが、
一番のポイントは、その内容で言いたいことがもう
腑に落ちまくってしまいましてハイ。

封切は昨年後半だったようなのでご覧になった方もいらっしゃる
かと思います。来月にはDVDも発売されるようでしてこれから
鑑賞される方もいらっしゃるかもなのでネタバレになるような
おしゃべりは止めておいて、
今日はその映画を観てつくづく思ったことを・・。

いや、簡単に言いますと、
“越えられない壁”ってあるよなぁ、と。

努力しても到達しえないところってあるなぁ、ということです。

人間、持って生まれた者と持たざるまま生まれてしまった者には
埋めることのできない深い深い谷があるんですよね、残念ながら。

この仕事をしていると、有形無形の色々なプロダクトに出会う
機会が多くあります。
染め物に限らず絵画や焼物、音楽、映像、料理、アクセサリー・・・
そんなさまざまなモノを見たり聞いたり食べたりしていて、たまぁに

「うわ、これなに? すげぇぇ! 無理ぃぃ!!」

と思うことがあるんです。
無理、というのは、ネガティヴな意味ではありません。
とてつもなく魅力的なモノでガツーンと来てしまって、そして
(ここ結構重要なのですが)その源泉が全く想像できない、
というプロダクトです。
なんだかんだ言って小さい頃から最も長くお付き合いしている
プロダクトが当方はたまたま音楽なので、この気持ちは
本職の染めアイテム以外にも音源に対して思うことがやはり
多いのですが、そういうものに出会うと、これはもう感動とは
全く種類の違う感情がこみ上げてきます。

心情的な感情というよりも、極度の感心と不可思議さが近いかな。

そして、そのあとにやりどころのない嫉妬感が生まれます。
納めどころのない嫉妬感って意外とストレスにもなりませんし、
すぐにあきらめがつくのですが。

これと似てるようで次元の全く違う感情があります。
「あぁ、やられたぁ♪」
です。

やはりいろいろなモノを鑑賞していて時々遭遇する
このポジティヴ感情は、

「このアウトプットをするにはたぶんあんなインプットを
たぶんこんな感じでこねて廻して、なるほどあれとこれを
こんな風にミックスするのかなるほどこれは気付かなんだ」

なんて感じです。こねくり回し方やソースが完全にわかるわけでは
もちろんないですが、大なり小なり想像・予想がついて、でも、
当方には思いもつかない扱い方だったりして、ほほぉぉ、と。
もちろん予想が外れてることも多いのですが、ある程度の
想像は付いたりするんです。
同じことをトレースできるかどうかというのとはまた違いますよ。
ご存知の通り、わかったからと言って同じクオリティの作業が
出来るわけでは全くありませんからハイ。
ただ、何度も同じことを言いますが、このプロダクトが生まれる
工程に対してある程度の予想と想像がつく、ということです。
当たっているかどうかは別にして、予想がつく、というところが
重要でして、予想・想像ができると、「なるほどね♪」と
思うのです。

こういった、インプットとアウトプットの因果関係がわかって、
それをモノづくりに応用できる能力が、いわゆる
“センス”とか“感性”といわれる才能ですよね。
少なくとも個人的にはそう理解しています。

そして、このセンスってやつは、経験によって誰でも身に付ける
ことができる才能だと思っています。
人によって身に付く速度は違うかもしれませんが(これは
それまで培ってきた別のセンスの量も関係するでしょうし、
それこそ持って生まれた理解力の度合いもあるでしょうけど)、
時間さえかければ、おそらく誰でも会得できるものだと思います。
個人的には、センス・感性の蓄積量は努力や経験の差だと
思っています。

でも、先ほどの
「なにこれすげぇぇ!どぉゆうことぉ?無理ぃぃ!」
は、これとは全く違います。ソースや手法がわからんのです。
どんな刺激を受けるとこんなことが思いつくのかとか、
何を考えてこんな要素が取り入れられるのかとか、
そもそもどんな構成要素に分解されるのかとか、
そんなことが全く想像も予想もつかないのです。

そして、そういうプロダクトをある程度コンスタントに
作れてしまう人がいますよね。そういう人が、いわゆる
「天才」と言われている人たちなのだろうな、と思うのです。

秀才や凡人でもまぐれで一回くらいそういうプロダクトを
作ることができることもあるでしょう。
実際、そういうものに出会う事もありますよね。

でも、そんなわけのわからんスゲーモノを時々出せてしまう、
というのは、これはもう、その中のシステムは全くわかりません。

そして、これは、センスや感性といったものとは全く違う、
別の才能なのだろうな、と。

で、これ当方の思考の及ぶ場所から遙か彼方のステージで
執り行われているシステムなので、どう努力しても、
どう転んでも、それこそ転んでアタマ打って
脳内のニューロン構成がごっそり変わってしまう
(アタマ打っても変わるわけないですが)ことでもないと
理解・会得できない何かなのだろうな、と思うのです。

・・・・などという事が面白おかしく、でもちゃんと
真面目に取り上げられていた映画だったんです。

個人的にはやはり大好きな「アマデウス」と同じく
「そうそう、そうだよねぇぇぇ」とうなずきまくりの
映画でした。

あの男前のマイケルファスベンダーがずっとかぶりモノして
出てるというだけでも話題だった様ですが、
そんなことなんかどーでも良い、とても腑に落ちる主題を
掲げた内容でした。

お勧めです。是非どうぞ。

すみません、今回も染色と関係ない話ですね。
店主の好き勝手なマクラ話なのでどうぞお許しをm(__)m

春に向かって凡才は凡才なりに一層染め業に励む所存でございます。
今後ともごひいきのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

追伸その1
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追伸その2
時々手染メ屋お知らせメールをお送りさせていただいて
おりますが、ご迷惑でしたらこのままご返送くださいませ。
以降、当方からのメール送信はご遠慮させていただきます。

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天然色工房 手染メ屋

店主 青木正明

〒604-0983
京都市中京区麩屋町通夷川上る笹屋町456-2F

TEL&FAX 075-211-1498

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