メールマガジン

2018年11月

皆さま

早いもので11月も末。今年もあと1ヶ月強を残すところなりました。

ですが、今年の年末は、マスコミなどを拝見しているとなにやらいつもと様相が少し違いますよね。
そう、「平成最後の・・・」が接頭語として使われるイベント告知、多くないですか?
まぁこれは年の瀬に限ったことではなく今年5月ころから良く使われていますけど。

平成最後の菊花賞、平成最後の文化の日、平成最後の冬・・・。
おそらく、これから年末にかけてもいろいろ出るのでしょうね。
個人的な予想ですが、今年の紅白歌合戦は総合司会のウッチャンが「さぁ、平成最後の紅白歌合戦がやってまいりました!」みたいな感じで口火を切ると思っています。
外れたらごめんなさい。

そんな”平成最後の・・”ネタで、毎朝聴いてるFM番組の名物社会派DJさん(京都御住いの方はご存じ佐藤弘樹さんです)が先日面白いお話しをされてました。
読売新聞が平成のイメージ調査で、「平成といえば?」といった題目から連想されるアンケートを出したところ、多くの方が、「スマホの浸透」をあげていたとのこと。
ただ、これは年齢差によってその取り上げ具合が違い、アンケートでは、高齢になるにしたがって便利さよりも弊害を上げる人が多くなっている、とのことでした。
まぁ、想像に難くない結果ではありますが、それを受けて、DJさんが考えるスマホの一番の弊害は
「新しいことを知った時の感動が薄れてしまうようになるのではないか」とのご意見でした。
これを聴きながら、「なんかちょっと違うかなぁ・・・」と思い・・・

・・・すみません、マクラ長くなりそうですm(__)m
その前に、恒例になりました米国西海岸イベントの告知と、年末年始のお知らせです!

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◎―今年もアメリカ西海岸でイベントしてきます!―◎

★Kansai Trunk Show at Paloma Hayes SF
Date: December 6th Thu – 8th Sat
++Paloma Hayes++
http://www.palomahayes.com/

★Workshop at A Verb For Keeping Warm #1
Date: December 8th Sat
https://www.averbforkeepingwarm.com/collections/classes/products/easy-one-pot-natural-dyeing-the-tezomeya-way-with-maasaki-aoki-sunday-dec-2

★Workshop at A Verb For Keeping Warm #2
Date: December 9th Sun
https://www.averbforkeepingwarm.com/collections/classes/products/ancient-purple-dyeing-method-the-tezomeya-way-with-maasaki-aoki-sunday-dec-9

来週からアメリカ西海岸に行ってきます。
12月6日~8日はサンフランシスコのセレクトショップさんで展示即売会を開催します。
また、8、9日はサンフランシスコの東隣の都市オークランドで今年もワークショップさせて頂きます。
ワークショップは両日ともまだ若干数空き席があるようです。
いつもの通りpoor Englishと手振り身振りで頑張りますので、もし米国在住の方でこういうことにご興味おありのご友人などいらっしゃいましたらどうぞご紹介頂ければ幸いです。

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◎― 年末年始のお休みのお知らせ― ◎

今年も年末年始のお休みをいただきます。

お休み: 12月28日(金)~翌年1月4日(金)

年明けは1月5日(土)11時からスタートです!

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・・・・・
「なんかちょっと違うなぁ」と思いながら、佐藤弘樹さんのお話しに真剣に耳を傾けました。

彼がおっしゃるには、常に膨大な情報ネットにつながっているスマホを携帯しているというのは、図書館を一つ丸々持っているようなもの。
いつでもどこでも情報にアクセスできるので、知りたいことを調べる為の苦労がほとんどない。
その分、新たな知識に出会えた時のありがたさが無くなり、貴重な情報や知識にであう際の垣根がなくなって、感動が薄れてしまっているのではないか。。。

ということでした。
まぁ、一理はあると思います。
当方、山登りが好きでして、その主な理由は単に高所でしか体験できないあの景色だからなのですが、もしドラえもんのどこでもドアで仕事場からすっと穂高岳の頂上に行ってしまえたら、汗だくで登った時ほどの高揚感と達成感は無いだろうと思います。
それと同じようなニュアンスで佐藤さんもおっしゃっておられるのだろう、と思うのですが、これが一番の弊害、というのが、ちょっとなぁ・・・。

いつでもどこでも情報に出会える環境では、1個1個の情報に出会えた時の感激は確かに薄れるかもしれない。
ですが、以前に比べて多くの情報を同時多発的に(すなわち短時間に)取得できる今は、以前よりも情報の集合を自分で構築して新たな知の体系、すなわち、引用元がわかる知識によって作り上げられる”考え方”、”思想めいたこと”、といったものを作り上げることが可能になっています。
この、知の体系を作り上げられるって、すごい高揚感が生まれますよね。
当方のような凡人では、今のネット社会の時代でなければ、おそらくこんなことできなかったのではないか、と思うのです。
少なくとも当方はそんな風に思います。

そして、個人的に考える現代のネット情報氾濫時代の弊害は、「感動」といった曖昧模糊としたものよりも、もっと大切な事、
「情報の正確性の判断の難しさ」
ではないかと思っています。まぁ良く言われる事ですけど。
こうなる原因って、得られる情報の数が多すぎて玉石混合になっており、精査するのに時間がかかるから、という情報物理量の問題もあると思います。
ですが、これよりも個人的にもっと問題なのは、

「有料の情報を得る努力をしなくなった」

ではないか、と思っています。
今、ネットでは基本的に機器を繋げればそれ以上お金を積まずにいくらでも情報が入ってきます。
なにか調べたければ、例えばwikipedeliaで或る程度は事足ります。
そして、一般の方々、まとめサイトなどからいろいろと情報を得ることが出来ます。

ですが、この情報だけでは、かなり上っ面だなと、良く感じます。
例えば、自分の専門の天然染料や草木染めのことをネットで調べると、いろいろ出てくるのですが、正直申しまして、うわっつらな内容が多いです。
あ、学術論文はそんなことないですよ。ネットの最もすばらしい事の一つは、古来の貴重な文献資料や、学者さんの有益な学術論文が、工房でコーヒー飲みながら簡単に閲覧できることだと思っていますから。
ただ、そこまでいかずとも、もう少し体系だった内容、もしくは土台のしっかりした情報、そういったものが欲しいと思うと、ネットから無料で得られる情報は本当に不十分だと思います。
そして、その品質の情報や知識を得るには、やはり、有料のテキストに当たらないといけない、と考えています。
そして、それはやはり依然として有料の紙に印刷された書籍であったり、遠方の図書館の蔵書だったりするわけです。

そして、有料の印刷物に書かれた情報は、正しく品質の良い情報である可能性が高いと思います。
もちろんおかしなことを書いてる本も有ると思います。あくまで可能性の問題です。
ですが、正確で品質の高い情報を得る指標の一つとして、有料の情報取得を務める、というのは、決して間違いではない、と思っています。
簡単に言えば、タダの情報はそれなりでしかないことが多い、ということです。
そして、その、それなりのうわっつらな情報取得で「あぁ、もうわかったわかった。これでええわ」という風に知の探究を終えてしまうことが、とても怖いな、と思うのです。
これが、スマホに代表される現代のネット情報時代の、最大の負の側面、と思っています。

まだ詳細はお伝え出来ていないのですが、現在、書籍の執筆作業をしております。
当方に本を一冊仕上げる能力があるのかどうかがわからないのですが、もし、うまくいけば、来年の春先には書店さんやamazonさんでお目見えになるかもしれません。
ならなかったらすみません(笑)。
正確で(分かっている事と分かっていない事が明確に説明できているという意味で)、有用で、そして読んで面白い内容になるよう務めているのですが、やっぱり、難しいです。
ですが、こんな時代だからこそ、お金を出してくれる方にはしっかりした品質で、そして有用な情報体系集を用意したいと思っています。

朝から勝手にDJの佐藤弘樹さんと討論しながら、さぁ今日も頑張って書かなきゃ、と、肝に銘じた初冬晴れの朝でした。
まだまだ全然書けてませんが・・・。

・・・と、相変わらず長々としたマクラですみません。
ついでに、しれっと書籍の宣伝めいたことまでしてしまいました。
このメルマガ、おそらく編集者様もご覧くださっています。ひやひやされていないことを祈るばかりです。

年末に向けてtezomeya変わらず頑張ります。
引き続きご愛顧のほどなにとぞよろしくお願い致します!

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