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染料は沸騰させない方が濃く染まる!?

手染メ屋の公開実験教室2010 その1

染料は沸騰させない方が濃く染まる!?

日時 2010年2月27日(土)13時~17時くらい 約4時間
場所 手染メ屋  アクセス方法はこちら
費用 3,780円 (染料、染めアイテムなど全て込み)
定員 先着7名様  あと2名
お申込み方法 お問い合わせフォーム
※お問い合わせ項目から「公開実験教室」申込みをお選びください。
染めるアイテム 綿素材の予定
ご用意いただくもの 特にありません

本イベントは終了いたしました

さて、今年もやります実験教室。第一弾は染料の作り方に関する実験です!

草木染めを一度でもされたことがある方に質問です。
染色する液を作るとき、染料植物を水やお湯に入れて、火にかけますよね。
そして、沸騰させてコトコト煮こんで植物から色を抽出しますよね。

そのとき、大体普通は沸騰させ続けて色を出しますよね。そうですよね。
ウチの工房でもそうしてます。ウチの工房の通常の染め体験教室のときでも、そうやって指導させていただいております。

でも、実は沸騰させない方が植物から色が沢山出ることがある、ってご存知ですか?
元三重大教授の木村光雄先生が提唱・研究されている天然染料の染め手法からおおきなヒントをいただいて気付いたんですが、80度以下の温湯(といってもかなり熱いですが)でのんびり抽出するほうが、効率よく植物から色素を取り出せるみたいなんですよ。

これまで何回か試しで染めてみたのですが、どうやら「低い温度の焚きだしは色素がたくさんでる」という仮説は正しいみたいなんですよ。ただ、そのためにはいくつか注意しないといけない点があるみたいで、そのあたりも含めて皆さんと一緒に実験ができたらな、と思います。そして、何故沸騰させない方が沢山色が抽出できるのか、という理由を考えながら、植物の話なども一緒にできればと思います。

ちなみに、この「沸騰させずに抽出する方が良い」という方法は、すでに昔の日本人は気付いていたようです。前田雨城氏の著書「日本古代の色彩の染め」にも、『染色の口伝』として古来伝わっているのがこの方法。前田先生のほかにも現在すでに実践されている作家さんがいらっしゃると思います。

昔から伝わる手法が実際に理論的にも正しい手法だ、ということを皆さんと一緒に実験したいと思います! この理論、実は料理にも関係するかもしれないんですよ。どうです?面白そうじゃないですか!?
いつもの通り先着順です。今回も7名様。
是非是非お気軽にお申し込みくださいませ!

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